「なぜ、私は大企業を辞めて、世界一周旅行なのか?!」
もりぞお(無職 アジア就活中)
大学を卒業後、アメリカの大手IT企業の日本法人に7年勤めました。
その後、日本の東証一部上場企業に2年勤めました。
そこには様々なエキサイティングな体験があり、魅力的な仲間がおり、理不尽なルールがあり、安定した(それなりに多額の)収入がありました。
「勉強して、いい大学に入って、大企業の正社員になって働く」
そんな人生のレールにがっつり乗っかった9年間。
そこでは、レールに乗れなかった人への理不尽なルールとか、レールの上の人がレールから墜ちないように心や身体を壊してまで必死にしがみついている姿をいくつも見てきました。
そんな様子を見るたびに「日本の働き方、やばくね?」と思う日々。
ふと、一度レールを下りてみて、日本の外から日本を見たり、外国人の働き方を見たくなってきました。
そこで、ひとりギャップイヤーを作り、一年間仕事をしないで世界一周旅行をすることにしました。
ぶっちゃけ、キャリアに一年穴を開けるなんて、生涯年収とか考えたら論外なのですが、「生涯年収より好奇心を取った自分」の馬鹿さ加減は生涯誇れるものであると判断し、リスクを背負って旅にでたわけです。(馬鹿さ加減にターボをかけるために、飛行機はビジネスクラスにしました。)
そこには色々な働く人たちがいました。
自由に自分で時間を調整して働くアメリカ人。年に1ヶ月のバケーションが当然なドイツ人。日本人並みの激務をこなす韓国人や台湾人。長時間労働は許容するけど仕事中は怠けてるメキシコ人。とても働いてるとは思えないキューバ人。コカの葉と90%アルコールで恐怖を紛らわせながらいつ落盤するか分からない炭鉱で働くボリビア人。
働き方は一つじゃない。今、自分が乗っかってるレールは絶対じゃない。
1年間の旅で、視野は一気に広がりました。リスクを取って出た旅で、金銭的損失以上の経験を得ることが出来ました。
私はたまたま大手企業に就職し、一年間(ビジネスクラスで)世界一周するのに十分な資金と、一年間空白期間があっても再就職することが出来るだけのキャリアの積み上げがあったが故に、こんな無茶が出来たんだと自覚しています。
でも、せっかく最強のパスポートと、それなりの資金力がある日本人として生まれてきたのに、ほとんどの人が、時間だけがネックになって、こういう無茶が出来ないのは本当にもったいないと思っています。
それゆえに、ギャップイヤーは魅力的です。
自分の時にあったら、わざわざ仕事を辞めなくてよかったのに。
私は今、このひとりギャップイヤーで見た物事を踏まえてもう一度日本で2年間働いた上で、「やっぱり日本以外で働きたい」という結論になり、現在、アジア各国で就職活動をしています。
日本国内は閉塞感に満ちあふれているという報道をあちこちで聞きますが、アジアを"ぴょんぴょん"跳ね回っていると閉塞感なんて感じません。むしろ、広すぎて困ってしまうくらいです。
たくさんのものを見て、たくさんの人に会って、たくさん考えることで、視野は広がり、新しい世界が開けてきます。
そんな体験をたくさんの人にして欲しい。
【略歴】
1976年東京生まれ。大学卒業後、外資系企業、日系大企業を渡り歩いていたが、いきなり仕事をやめてビジネスクラスで世界一周旅行に出る。その後2年ほど日本で働くが、またも会社を辞めて今度は『アジアで就職活動をする』などと言い出し、現在無職。
※現在のアジア就職活動の様子や、世界一周旅行の軌跡は下記のblogやtwitterを参照下さい。
もりぞおアジア就活紀行
http://morizo2011.blog.fc2.com/
もりぞお世界一周紀行
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