代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

__金田さん写真.JPG"世界一周大学巡りの"旅の途中


獨協大学経済学部4年
金田隼人
※現在、ドイツ・ミュンヘン滞在中


1.世界一周大学巡りの背景・目的
 この世界一周大学巡りはプロジェクトとして昨年立ち上がりました。多くの企業の支援や協力を得て先輩2人が周り、今年は2期目として私が引継ぎ、周ることとなりました。プロジェクトが立ち上がった背景としては、SNSの発展から情報発信を誰もが行うことが出来るようになり、他者とコミュニケーションをオンラインで簡単に出来るようになったことがあります。一方、今後そういうオンラインが進化すればするほどリアルネットワークが価値を上げていくと感じています。そこで世界共通の肩書きである"大学生"である自分たちが旅を通じて実際に現地で出逢い発信をしていこうというところから始まったのがこの"世界一志友"の旅プロジェクトです。

 旅の目的は、
(1)海外の学生が何を考え、どういう将来を描いているのか知ること
(2)世界中の大学を見て各国の教育環境を文化を肌で感じること
(3)今後の将来を共に描ける同志を見つけること
各国・各大学での目標はもちろん異なりますが、一貫した目的はこの3点です。

2.大学訪問の概要と現状
 現在私はドイツ・ミュンヘンに滞在しております。8月30日から西回りで旅を始め、これまで18カ国32大学を訪問いたしました。大学訪問の際は主に、学生インタビュー調査、キャンパス・講義見学をしています。事前にアポ取りをして訪問する場合もあれば突撃することもあります。多くの学生、大学関係者の方は暖かく迎え入れてくれ、話をしてくれます。会話の際の言語は英語で各大学に自分たちのプロジェクトを根付かせていければと思い活動しています。学生への質問内容は「将来やりたいことは?」「自分の国、日本についてどう感じるか?」はどの学生にも聞き、各々の専攻分野やこれまでの学習、教育を受けてきたことなどをもとに人によって質問は変わっていきます。講義見学も、主には日本語学科の講義に参加し、その場で"にわか講師"となることもありました。

3.大学訪問をしての現状の考察・今後について
 もちろん一概には言えませんが、海外の大学を訪問している中で日本の大学と比べ違いを感じることは大きく3つあります。

(1)大学入学までの違い
 私が周ってきた国の大学生は、大学入学する前に"ワンクッション"あります。ストレートで入学することはほとんどなく、軍役、インターンシップ、海外放浪等、自分で今後の人生をどう生きていくか決める期間(ギャップイヤー)を作ります。それを見定めた上で大学進学するか否かを決め、するのであればどういう学問をしたいかを決め、入学します。

(2)学生生活の認識の違い
 海外の学生は、学生生活を学問することと思っています。大学の講義をしっかり受け、講義中含め、人と積極的に意見を交わし、知識や教養を自ら得ようという姿勢があります。
 今後の旅は、以上のことを通じて感じた「言語」「教育環境」「文化」の壁を見ながら、欧米の世界でもトップクラスの大学へ訪問予定です。引き続きブログ、HP等で発信していきます。

(3)就職活動のタイミングの違い
 日本での就職活動は世間一般で言えば3年生の内からスタートするのが普通です。しかし日本以外のほとんどは、卒業後に就職活動をしています。また、就労体験については、学生の内に経験するか、卒業後、自国・外国問わず経験してから就職をします。それは"新卒一括"という制度がないのが大きな要因ですが、あくまで大学生は学問をするというのが当然であることを物語っています。


※プロフィール
金田隼人。在学中は企業採用イベント等を主催。現在25カ国50大学を巡る"世界一志友"の旅プロジェクトを実践中。

twitter: http://twitter.com/hayato0317
facebook: http://www.facebook.com/hayatokaneda
blog: http://ameblo.jp/88spirits/

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