代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

設楽さん顔写真.png「新しい時代が始まる」  

 

 

 

 

 

 

 

 

   

設楽恵美

Japan Brand Communication Lab.

 

 

 

 

JGAPの「フロンティア・フォーラム」欄をご覧の皆さま、明けましておめでとうございます。

 

昨年は東日本大震災が起こり、痛ましい自然災害と助け合いや「絆」が深まる忘れられない1年でしたね。現在も被災地各地でご活躍の方々もいらっしゃることと存じます。私も様々な被災地後方支援を行いました。また、2011年は東日本大震災の他に、世界情勢として、Facebookなどソーシャルメディアを活用した「アラブの春」が北アフリカ・中東を中心に起こりました。今、現在、世界はどのように動いて、変わってきているのだろうか?そしてこれからどうやって生きて行ったらいいのだろうか?恐らくそんな漠然とした閉塞感を感じている人も少なからずいらっしゃるかもしれません。


しかし、2012年が始まりました。

私の関心事といえば、今年は政治では世界の首脳も変わり、「国連持続可能な開発会議」が6月にブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催されることです。通称「地球サミット」と呼ばれ、10年に一度地球規模課題について世界中の人たちが集い議論する重要な場です。この場にどうしたら誰もが参加できる場が創れるか、それを「地球サミット2012Japan」という任意団体の仲間と共に、2010年の夏からゼロから創り上げています。マニュアルがない混沌とした中から沢山の人々の想いと汗を共に一つ一つ形作られていくのは、とても楽しいです。

 

 昨年10月末に世界人口70億人を迎え、国内の大地震に限らず世界各地での地震、洪水、気候変動、エネルギー問題、東アフリカの飢餓問題、先進国・北アフリカでは若者の失業率の高さ、そして日本国内の年間3万人の自殺者、これまでにない様々な課題に私たちは面しています。

 

 でも、これはただ悲観することではなく、新たな「変わる」時期に私たちはいるのだと思います。

私もこの転換期に、昨年7月から2カ月半、渡欧の企画を立てて14都市を訪問、国連職員を含め世界各大陸から集う31カ国の人々と現状や将来について語り合って来ました。そこで国を問わない共通の真理や世界の現状について見聞を広めました。

 

  今は、昔と違って国内だけではなく世界に友達を創ることが簡単に出来ます。国際ワークキャンプに参加したり、ソーシャルメディアなどでも簡単につながるこ とができる。私は今、世界各地に友人・知人がいます。これまで全く関わったことのない国・地域を数えた方が恐らく早いぐらいです。毎日世界中のニュースや 友達からの面白い情報を見たり意見交換をして楽しんでいます。

 

 そして、このような知見を日本で活かせる場がもっと開拓される必要性を感じて、自分のプロジェクトJapan Brand Communication Lab.2010年に立ち上げました。現在このプロジェクトならびに地球サミット2012Japan(国連/UNCSD公認NGO)の活動を通じて、国連・世界銀行などの国際機関、政府機関、国際NGO、財団、企業、社会起業家、大学・学術機関、アーティストさんなど様々なセクターでご活躍されていらっしゃる方々と協働しています。対話を繰り返し、相手のお立場や状況を理解し、ニーズを把握しながらひとつの大きな目標に向かう、非常にやりがいのあることを行っています。

 

  私は未来はこれまで切り開いてきた先人の方々の想いを受け継ぎ、切り開くものだと信じています。将来は不安かもしれない。けれども、自分の知らないことを 知っている、経験している人たちが社会・世界には沢山いる。面白いことをしている人たちも沢山いる。後は一歩踏み出すこと、それだけです。そして、温かい 心があれば、世界中の人たちと友達になることができる時代です。もはや日本国内だけのことを考えるのではなく、世界の中でどう自分は振る舞うことが出来る のだろう?と考える時期にいます。日本と外国が切り離されるのではなく、「ガイジンすごい・えらい・こわい」ではなく、同じひとつの星-地球に生きる人間 として、共に「今」を創って行く。今、世界の人々も、特に20代を中心に国境を越えた「共感」の連帯ができています。

 

 私も、昨夏の欧州滞在時に世界の人々との対話を通じて、帰国後に私が得たものは、「世界の近さ」と自分自身の心に宿った「大きな愛」でした。

 2012年は、昨年得た様々な「種」を更に育てていきます。6月に開催される10年に1度の地球サミット、7月のロンドン五輪のアートプロジェクトの参加などいろいろと積極的に動き、自分の創造性を発揮できるように尽力します。

 

 一人一人に与えられた才能(ギフト)は異なります。与えられた時間を大切に使い、私の才能を活かして、自分にできることをひとつひとつ楽しみながらこなしていき、陰日向に沢山の人たちの笑顔のために貢献できたらと思います。

 

 最後になりましたが、皆さん、一緒に素敵な1年を創っていきましょう!

 

 

 

※プロフィール

設楽恵美(Japan Brand Communication Lab.)

http://japanbrandcommunication.jimdo.com/

Twitter: emi_star

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