社団法人関西学生発イノベーション創出協議会学生理事
大阪府立大学国際交流サークルオリオン創設
大阪府立大学大学院 理学系研究科2年(=休学中)
情報数理科学専攻 知識システム研究室
杉山 佳範
なぜ今「ギャップイヤー」を取得しているのか
私は今、大学院を1年間休学して、Vulcanus in Europeというプログラムに参加しており、ミュンヘンのソフトウェア会社でインターンシップ生として働いています。
学部生の頃から、「就職する前に一年間ぐらい派遣社員か長期インターンシップとして社会に出てみる」ということを意識していました。"何も知らない、考えていない、考えようにも考える材料すら持っていない"自分が社会に出て、ミスマッチを起こして人生を失敗するのが怖かったのです。日本でありがちな短期間でお客様扱いではなく、本格的な労働力としてのインターンシップを通じて、自分の中で「働く」というものを形成したかったからです。
「何もしない」という無意識の選択をしたと自覚すべき
就職活動の時期になると、「大学生時代に何をしてきたか」ということを振り返ると思います。他の学生と話すと、「留学をした」「インターンシップをした」「ボランティアをした」と様々な学生がいることに気付きます。彼らは「何か」を選択してきました。その一方で、これらを何もしてない学生がいたとします。もしかしたら、インターンシップや留学という選択肢すら思いつかなかったのかもしれませんが、知らず知らずのうちに「何もしない」という選択をしてきてしまったのではないでしょうか。僕は、「海外で1年間インターンシップをする」という選択をしました。皆さんは今までどんな選択をしてきたか、この機会に考えてみませんか。
「大学生は4年間」という常識を打ち破れ!
日本では、「大学はだいたい20歳ぐらいまでに入学して4年間で卒業するもの」というのが共通認識のような気がします。
海外で暮らしてみるとわかるのですが、学部1年生なのに30歳の人が居たり、21歳で既に修士の学生だったりと様々な人に出会うこともできます。大学3年生のドイツ人の友達と話しているときに、「後1年で卒業するの?」と聞くと「もうちょっとだけ勉強したいから多分1年半か2年かな。」と返ってきました。大学は「最低4年で卒業できる」ものであって、「4年で卒業するべき」ものではないということです。もしかしたら、海外に出てみると「4年で卒業するべき」は非常識であるかもしれません。
最低4年だと思うと、人生を楽しむなら1年ぐらい遅くなってもよい気がします。休学してもよいし、他のきになる勉強するために留年してもよいし、海外に出てみてもよいし、国内を旅しても、インターンシップしてみてもよい。1年もあれば多様なことができます。
最後に
私は、1年間休学をして「海外でインターンシップをする」という選択をしました。ここミュンヘンでひとりのすごい日本人大学生と出会いました。休学もせずに、約9ヶ月ワーキングホリデーで来ていた大学3年生です。語学学校に通学しながら少しレポートを書いてはいましたが、日本で単位はほぼ取り終えて来たそうです。大学は4年間という常識に従いながらも9ヶ月のギャップイヤーを過ごすといった、逆に型破りな「選択」もあるのかと、その発想と行動力に驚かされました。
それぞれ、今まで「何を」選択してきたかを見つめ、「大学生は4年間」という常識を破り、やってみたいことを実現させる選択をしてみてはいかがでしょうか。
杉山 佳範
ブログ;Ich habe Hunger~ドイツで働く大学院生~ http://vine2011hunger.blogspot.com/
Twitter:@sugi511