代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

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藤山翔梧
第13回青二祭副実行委員長
都内私立高校3年

人生は微分ではなく、積分だ
 これは今年私がお世話になった先生の言葉なのだが、この機会に考えてみる。
 最近の大学生たちを見ていると、留学やインターン・企業とのコラボなど、学び・活動のベクトルが、自らの幸せのためというよりも、世の中から評価を得ようとするためのように見える。 社会人も小ぜわしく自らのスキルアップに余念がない。

 この、ある特定の分野に関する知識やスキルを、その瞬間で習得しようとするこの学びを仮に『微分的学び』と呼ぶことにしよう。

 これと対極になるものが『積分的学び』である。世の中からの評価ではなく、自らの幸せのために、人との比較ではなく自分の尺度で、自分のペースで学び続け、積み上げる。これこそが人生を豊かにするためのものではないだろうか。

 もちろん、これらは姿勢の問題である。インターンや起業・その他の活動がいけないというわけではないし、僕も是非やりたいと思っている。

 僕は老いても勉強し、豊かに生きるためにも多くの人の価値観に触れ、様々な角度・立場から世の中を見てみたい。


多くの価値観に触れたい-- 
 だから僕は、自分が普段してないことをしている人には興味を持つし、自分とは反対の意見を持つ人とも積極的に関わっていきたいと考えている。年齢・性別・人種・宗教・業種・学歴は関係ない。


"青二才"の祭は無限の可能性を秘めている 
 "高校生の高校生による高校生のための"自主管理の祭典に『青二祭』(脚注参照)がある。
 僕は、「青二祭」に関わって今年で2年目。それまでただのサッカー少年だったため、友達もサッカー関係の人以外は少なかった。だから、それ以外のジャンルの人との出逢いはとても刺激的に映った。初年度はたまたま映像班に入って、初めて『自主的な制作』というものを経験でき、非常にクリエイティブな瞬間に立ち会えた。

 2年目、今度は副実行委員長になり、「多様な高校生の活躍を多くの高校生に伝える。」という目的を達成していく中で『運営』に関して多くの経験を積むことができた。見ず知らずの人と同じ目標に向けてアクションを起こすことは様々な人と意見を交換し、とてもフレキシブルな対応を求められることを知った。

 このような活動には多くの『出逢い』があったが、同時に『別れ』もあった。委員は当初80名ほどいたが、今は辞めてしまった人もいて、70名規模になっている。ここに僕の『ままならなさ』がある。この『ままならなさ』との直面は、自分の『いたらなさ』を直視するとも言え、反省も含め、とても大切なことを考えるよい時間になったと思う。

  価値観を変えるものは、きっと『出逢い』と『別れ』に違いない。

 最近、日々のTwitterやFacebook等をみていると、若い世代の注目度が増している。とても容易にコンタクトすることができる世の中だ(それを見ていて僕は焦りしか感じないが)。いろんな情報源があり、そもそも大学に行く意味もわからなくなってきそうだが、このような人との出逢いは人生にとってとても有機的なものであるに違いないとも思う。

 僕と同世代の皆さんも是非、必然的に仕掛ける『出逢い』を起こしてみませんか?


挑戦
 今回、先程述べた「青二祭」というイベントを開催するということに挑戦することになって、思ったことがある。

 それは、「挑戦することに関して、やらない方がいい理由を探しているなら、そもそも挑戦しない方がいい。やっても大丈夫だという理由を探すならばその挑戦に意味はない。」

 やらない方がいい理由なんてすぐに見つかる。逆にやっても大丈夫なんて理由はいつになっても見つからない。

 高校生だからとか、学生だから、ということを理由にしてはいけない。多少の失敗なんて取り返せる。長い人生で多くのことを積むためにも。

 そんなに大口をたたける立場でもないが、これからも僕は挑戦し続けていこうと思う。

 最後に、3月28日の第13回青二祭でお逢いできることを楽しみにしています。


プロフィール
藤山 翔梧
Twitter :@shogofujiyama
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Tumblr : http://shogofujiyama.tumblr.com/

第13回青二祭(3月28日)ht
【JGAP注】
「青二祭」はエフエム世田谷の高校生番組「ハイスクールHotパーティー」から誕生した学校の枠を超えた高校生文化祭。2000年から毎年3月に行われていて、2012年で13回目。様々な高校からなる実行委員約70名が企画、運営、広報、フライヤー作成、パンフレット作成、映像制作、そしてもちろん当日の司会進行、照明や音響手伝い、装飾、 受付などを行なう。出演者約150名も全て高校生。同世代のステージを一目みようと、毎年首都圏の中高生及びご父兄約1500人が来場する。11回までは北沢タウンホールにて実施してきたが、来場者増加に伴い、2011年より赤坂BLITZでの開催となっている。第13回青二祭のコンセプトは「多様な高校生の活躍を多くの高校生に伝える。」テーマは「プリズム」。

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