代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

成瀬さん写真Profile_YukiNaruse_jgap様.jpg"インターネット的"に生きてみる

成瀬勇輝
(早稲田大学政治経済学部5年=今日現在イスラエル)

NomadProjectとは
 僕は今、大学を一年間休学し、NomadProjectとして世界中の起業家やノマドと言われている人々に会いながら、彼らの情報をwebで発信している。(http://nomadp.com)
 僕は世界でビジネスをするつもりだし、日本を世界に発信していきたい。だから世界を大移動しながら、世界のビジネスの流れを肌で感じて、異なる文化を学び、世界中の面白い人々と繋がって行くことは、自分の将来に対する大きな投資なのだ。

日本を離れてこそ、世界とより繋がれるのでは?
 僕はエスカレーター式で大学まで行ける中学に入学し、決められたレールの上に乗っかって生きてきた訳だが、そのレールから少し外れたのが2010年。バブソン大学への留学を決めた時だ。グローバルにビジネスを展開したい僕にとって、起業学で有名なこの大学に留学することは大きなチャンスだった。そして今は大学を一年間休学して、世界各地を移動し続けている。そうやって敷かれたレールから外れてみたら、日本では出会えなかった海外の面白い人達と繋がることができた。
  ただ、僕が一つ気になるのは、世界が密接に関わりながら大きく動いていく時代の中で、どうも日本が孤立しているように思えることだ。外からの視点を身に付けた『グローバルな日本人』が、あまりに不足している気がしてならない。この時代、若いうちに日本を飛び出し、世界と繋がる感覚を知り、一つの国に依存しない生き方を知ることが大事なのではないか。


閉塞感を打破する 
 僕が最もよく聞かれる質問は、「どこからお金を引っ張ってきたのか?」。ロバートキヨサキ著の『金持ち父さん・貧乏父さん』に影響され、12歳のときからビジネスに興味を持ち、中学生のときに投資をはじめた。僕は今、その時に得た資金で世界を周っている。中学高校でビジネスをやっている人間は僕の周りに全くいなかったし、そういう意味では孤独だったと言える。だけど大学に入って頻繁に海外へ行くようになると、幼少の頃からビジネスをしている人が多いことを知ってとても嬉しかった。

 今までいた同じ場所から抜け出すことによって、自分がどこにいたかが分かるようになる。 今いる場所から離れてみて、外から自分がいた場所を見つめてみる。そうすることで、今まで自分がどんな場所にいたか、そしてそこからどこに行きたいか、その方向も見えてくるのではないだろうか。だから閉塞感を感じているのであれば、 一度今いる場所から離れてみればいい。


だから"インターネット的"に生きてみる
 僕はひとまず一年、"インターネット的"に生きてみることにした。これはネットの中だけで世界と繋がる生き方ではなく、自分の足で移動しながら自ら世界と繋がっていく生き方だ。少しのお金と勇気さえあれば、世界のどこにでも行ける時代に僕らは生きている。だからインターネットのように、世界中に回線を張り巡らし 、至るところにアンテナを建てていく様な感覚で、世界各地の起業家やノマドと繋がっていく生き方を実践している。そのことによって僕は、日本にいては決して会えなかったような、たくさんの素晴らしい人たちに会い、多くの仲間を見つけることができた。


Gap Yearで出来ること
 日本特有の『右にならえ』という精神が強すぎて、日本人は自分と向き合う機会が少ないように思う。だから一度今いる場所から離れてみて、真剣に自分と向き合ってみてはいかがだろう。離れてみることによって、自分がどういう場所にいたかが分かるし、外から今までの自分を見つめることができる。Gap Yearは、そのための素晴らしいきっかけになるはずだ。


プロフィール
成瀬勇輝
サイト: http://nomadp.com
Facebook page: http://www.facebook.com/NomadProject
Twitter https:/twitter.com/yukinaruse

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