代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

小岩井さんDSC_0418 のコピー.JPG「世界一周中にミッションを課すことで得た凄まじい経験」



小岩井英幸
明治大学政治経済学部3年

世界一周ミッション100
 僕が世界一周を決めたときただの世界一周じゃ物足りないと感じた。何か面白い世界一周はないかと考えたとき浮かんだ案が、自分にミッションを課してそれをクリアしていくというもの。僕は旅に出てからひたすらミッションを考え、実行し、少しずつ成長していったと思う。そして旅の中間点にさしかかったころ友人のこんな言葉に出会う。
「辛くない旅なんて旅じゃない」
 若いうちにしかできないこともあって僕らが今求めるのは、たくさん色んなことに挑戦して辛くてもそれを乗り越えていくこと。そこから僕のミッションは一気にハードルが上がり、凄まじい経験を得た。

1衣食住の大切さを知る
 ウガンダの孤児院で1週間ボランティアするミッション。ウガンダの中でも底辺の貧しさである村に行きボランティア体験。子供たちの衣類はボロボロ、食事はウガリ(日本人でいうお米)とスープ、寝床も最低限の布団と毛布。僕にとって辛かったのは毎日毎日美味しくない料理が続くこと。子供たちはそれでも生きるために黙々と食べる。人間の生理的な欲求である衣食住を満たすことすらアフリカの子供たちにとっては精一杯だった。日本人が自己実現の欲求に走ることができるのも生理的欲求が十分に満たされてるから。衣食住に不自由しないことに感謝しなければならない。


2辛いことに挑戦することの意義~自転車で800キロ走破!
 スペイン800km巡礼を自転車で行うミッション。旅中最も辛かったミッション。毎日朝から晩まで9日間自転車を漕ぎ続けた。これは先輩の旅仲間からもらった言葉である。
「辛いことが大半を占めてもそこに数%の喜びがあればいい」
 辛いことを歯を食いしばって乗り越えるとそこには挑戦した者にしかわからない喜びや得るものがある。人は失敗したり、辛い経験を通して成長するのだからこれからいくらでもこういった経験を積んでいきたいと思う。


3周りの人を大切にすること、感謝すること
 ボリビア、コロンビアで金欠すぎて寿司を売るミッション。必死に頑張る僕を見てか多くの人が協力してくれた。信頼関係があったからこそお金を貸してくれる人もいた。ご飯を奢ってくれたり、家に泊めてくれる人もいた。思い返してみると実は世界中で色んな人にお世話になったということ。僕はみんなに感謝しないといけないし、これから恩返しをしていかないといけない。また、辛いときにいつも思い出すのは家族や友人たちのこと。そばにいてくれる周りの人たちはこれからも絶対大切にしていかないといけないと気付かされた。


僕にとって世界一周とは?
 ずばり「人生において大切なことを学ぶ旅」
周りの人を大切にするとか衣食住の大切さとか当たり前のことなんだけど、本当に理解するのに世界中を巡って10ヶ月かかった。僕は旅の経験をこうやって人に話したりできるがそれを通してできるのは一歩踏み出す勇気をあげることだけ。僕がいくら語ったところで本人がやってみないと何もわからない。とにかく自分がこれだと信じたものに飛び込んでみてほしいと願っている。


プロフィール
小岩井英幸
ブログ:「世界一周ミッション100」http://ameblo.jp/ajisaid7/
Twitter:@hidetti1104
facebook:hideyuki koiwai

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