代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

「1年間の議員秘書インターンで思ったこと~政治に関心持とう!」栗原さん 掲載画像.jpgのサムネール画像のサムネール画像

栗原宏平
関西学院大学商学部4回卒業


僕が経験したこと
 僕はご縁があり、地方政治事務所でお仕事を1年させていただきました。もともと政治に興味があったわけではないのですが、自分の持っている問題意識である「教育」に関して、システム(法律)の面で携われると思い、お仕事をさせていただいていました。事務所といっても、スタッフは僕と議員の二人での活動で、足りない部分のお手伝いをするという形でした。


緊張感ある"真剣勝負"の人間関係の存在
 事務所でお仕事していると、たくさんの方にお会いする機会があります。他党の政治家の方、警察の方、それから苦情を言ってくる方。そして、支援して下さるという方。活字ゆえ事例は載せにくいですが、そこには匕首(あいくち)をつき合わせるような緊張感ある"真剣勝負"の人間関係があったと思います。信じ通すことの難しさ、これは政治という現場に入って初めて感じ、そして皆さんにお伝えしたいことでもあります。


自分たちが生きている今
 僕たちが生きている今は、とても素晴らしい社会だと思います。食べることにはほとんど苦労することはないですし、寝るところだって探せばなんとかなる。いざとなれば生活を国に守ってもらうことだってできる。でもこれは"今"の話です。僕たちの世代が10年後、20年後になったらどうでしょう。将来の子供たちはどうなるのでしょうか。今が幸せなのは素晴らしいですが、今後の社会ははたして本当に幸せでいられるのでしょうか?


世代間の"縦"の関係
 世代間の"縦"の関係-----これは僕がこれから一番大事にしていくべき関係だと思っています。グローバルという言葉が世間で広がってから、同世代め"横"の世界に出ていく人たちが多くなったと感じています。それは本当に素晴らしいことで、今まで見ることの出来なかった世界と触れ合い、学んでいける環境になってきているのではないかと思います。ただ、それと引き換えに「あきらめてしまったのかもしれない」と思うことがあります。それは日本の世代間を含めた"縦"の関係、今、社会の様々なところで起きていることを知るということです。「昔はそんなに"縦"の関係はいらなかったよ」、という大人の人がいます。そうでしょう、その時代は日本社会全体が素晴らしい方向に向かっていき、幸せな未来、今日の社会を展望できた時代です。ここで何が言いたいかというと、昔と今では環境や条件が違うのではいうことです。

 
"知りたくない真実"こそ知るべきで、政治に関心持とう!
 日本の社会の中には知りたくないことはたくさんあります。例えば年金問題。「もらえないんでしょ」。今はその一言で解決できるかもしれませんが、「もらう立場」になった時はどうでしょうか?そして教育。「今のままではだめだよねえ」という人がいますが、何がダメなのだろう?そういった今まで放置し諦めてきてしまっていた真実、事実としっかり向き合うことがこれからの時代、必要になってくるのではないでしょうか。特に学生という自由な期間、自分の中で、また社会の中にあるテーマに関して、全力でぶつかって問題解決に向けてチャレンジすること、これこそどんな言語より、学問より、会社より、自分にとってはかけがえのない糧(かて)になるのではないでしょうか。特に政治という分野は多様な社会問題の中でもとりわけ大きな存在なので、関心を持っていただけると嬉しいです。それが大学を卒業するにあたり、僕が今伝えたいことです。


プロフィール
栗原宏平
Twitter:kuriharan
Facebook:kouhei kurihara

  

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