代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

「一生のうちのたかが1年、されど1年!~僕はこんなギャップイヤーを送りました」川角さん写真.jpg


川角健太 (Kawasumi Kenta)
法政大学人間環境学部3年次休学中

たくさん泣いて、たくさん笑った1年間
 僕はこの一年間という休学期間に、数えきれないたくさんの人・景色と出逢い、様々な自分・たくさんの現実と向き合い、これでもかってくらい泣き、笑いました。

 人の優しさを知り、日本の素晴らしさを知り、少しずつですが、海外から捉えた日本も見えてきました。ボンヤリしていた夢も、具体的になりました。

そんな、"最幸"の1年間。

間違いなく、21年間の中で一番濃い1年間を終えて、思うことを書かせていただきます。


休学を決意
 さて、僕がなぜ休学をして、休学中に何をしたか。

大学に入ってから旅に目覚めた僕は、休学をして、1年間という期間を使って旅をすると勝手に決めていました。
若さゆえにできることがあると思い、社会に出たら丸々1年なんて時間は取れないかもしれないと思いました。
「いまやらないと後悔する」そう思ったのが一番大きな理由です。

 しかし、休学は自分一人で決められるものじゃありません。周りの理解が必要です。その点、僕は恵まれていたと思います。
両親に対しては20歳の誕生日に、すべての気持ちを伝えたところ、「生きて帰ってこいよ」と言って承諾してくれました。仲間たちも、「大きくなって帰ってこいよ!」と言って送り出してくれました。

 旅に出る前の時点で、「自分は本当に恵まれているんだ」と、今ある状況に心から感謝しました。頭では分かっていたつもりだったけど、実感としてそれを知ることができたのは、とても大切なことでした。

たくさんの理解と支えがあって、休学して1年間という時間を受け取りました。


人の優しさを知った、ヒッチハイク日本一周
 "今、一番やりたいことは何か?"と自問自答を繰り返し、僕はまずヒッチハイクで日本を一周することに決めました。

この旅の目的は、
・日本を知ること。
・たくさんの人に出会うこと。

 日本を知るための日本一周。人と出会うためのヒッチハイク。若いからこそできること。この形がベストでした。元々は海外をまわろうと思っていたのですが、「日本ってこういう国だよ!」と伝えられる人になってから海外へ出たいと思い、まずは日本を知ろうと。

 結果、2012年4月25日~10月30日までの189日間、乗せていただいた349台の車をはじめとした数え切れない人に支えられて、日本一周を達成しました。

 旅中は、車に乗せていただくことでも十分なのに、初めて出会った人にご飯を食べさせていただいたり、家に泊めていただいたり、贈り物をいただいたり。人に話しても嘘だと思われるような、想像を超えた人の優しさにあふれた奇跡の連続が、そこにありました。人に出会い、縁がつながって、世界に一つの日本一周地図を描いてくれました。たくさんの心温まるエピソードを書きたいですが、それはできないので、ぜひブログを読んでいただけたらと思います。


いざ、海外へ
 日本一周で日本を知るという旅の目的が達成された僕は、とうとう海外に足を踏み入れます。2013年2月14日~3月15日まで、1ヶ月かけてアメリカを横断してきました。

 ここでも運や縁に恵まれて、いろんな経験を積んで、無事に生きて帰ってきました。アメリカ横断についてもブログに書いています。初めて海外に出ることで、視野が広がり、世界の広さを知り、同時に自分の小ささを知り。「世界が変わるって大変なことなんだな」と身を持って実感したのと同時に、もっと頑張らないとと感じました。


夢は広がっていく。自分はなんでもできるんだい!
 僕はこの1年で、考えが確信に変わったことがあります。それは、「人は、やろうと思えば大抵のことはできるんだ!」ということです。

 "できる・できない"の壁というのは、自分自身が勝手に創っているもので、それによって可能性を狭めてしまうのはもったいないと思います。

 何かをしたいと思うことが前提。思いを、行動に移すことが第一歩。どんなにいい考えを持っていても、行動しないと現実は動きません。そしてこの一年で特にわかったのは、信念を持って動いていれば、必ず応援してくれる人が現れて、結果はついてくるということ。

 今の僕は極端な話、自分はなんでもできると思っています。これからも、もっともっと可能性の壁を壊しながら、大きく成長していこうと思いますし、それをできる自信があります。

これは、もともと小心者の自分からは考えられない変化です。この1年の経験が自信になったのだと思います。一歩、また一歩と前に進むにつれて、可能性が広がり、夢がどんどん大きくなることを知りました。


好きな言葉は「ありがとう!」
 「すべては絶好のタイミングで訪れる」ということを、経験を持って確信した1年でした。捉え方次第で、すべての出来事が身になります。生きていくうえで何が起こっても、「ありがとう」と言って受け入れられるようになりました。

 それは、旅中や日常生活で何か新しいことに出会ったときにもそう思いますし、自分が今いる状況が本当に恵まれすぎていると思います。いま、こうしてここに寄稿させていただいているのも、何かの縁によって創っていただいた機会です。

 今の僕にできるのは、自分の経験を伝えていくことです。それを伝えることが、お世話になった人への恩返しにもつながると思います。人の素晴らしさを伝えていけるように、執筆といった活動していきます。人って素晴らしいなって思っていただけるきっかけになれれば幸いです。

 それを教えてくれたのは、今までに僕と出会ってくれた人たちです。すべての出会いがあって、今の僕があります。何かの縁があって、この文を読んでくれた皆様、そして、今までにお世話になったすべての人に贈ります。

ありがとうございます!


最後に一言
 「この一年を経験できてよかった」これが素直な感想です。
僕は休学という選択をして本当に良かったと思います。この行動をしたからこそ会えた人がいて、できた経験があります。
これからは、これに見合った生き方をしていきます。

 伝えたいのは、やろうとおもえば大抵のことはできるということ。それをできる環境があるなら、是非やってほしいと思います。
形はなんでもいいと思います。僕は偶然、旅という形が一番合っていただけです。

 僕はこういう生き方をしています。あなたはどう生きますか?


<プロフィール>
川角健太 (Kawasumi Kenta)
法政大学人間環境学部3年次休学中。
大学2年間で、47都道府県制覇。
休学期間に、「ヒッチハイク日本一周の旅+アメリカ横断の旅」をする。
旅で得たこと、みたこと、学んだことをブログにて発信しています。
今の夢は、本を出版すること。
自らが学んだことをもとに、よりたくさんの人に"人の優しさ、日本の素晴らしさ、世界の大きさ、現状"について知ってもらうために、執筆活動中。

Twitter :@smith1002kk
Facebook : 川角健太(Kawasumi Kenta)
Blog: 「しあわせのたび」 http://world-jumper-kenta.at.webry.info/

記事一覧

フロンティア・フォーラムトップページへ戻る

アーカイブ