代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

海外嫌いだった平凡な学生が"ワクワク"を求めてインドネシアへ飛び出した坂井さん写真DSC_18670521.JPG


坂井 健(立教大学経済学部4年)
※e-Education Project(インドネシアで格闘中)

 現在インドネシアでe-Education Projectの活動をしています。
e-Education Projectとは、「途上国の教育課題を若者の力で解決する」ことをミッションとして掲げ、教育課題を抱えた途上国にDVD授業を提供することで「すべての若者が可能性に挑戦できる世界」を作るべく活動をしている団体です。

 このプロジェクトは2010年にバングラデシュで始まり、現在はその輪を世界中に広げ、ルワンダ、フィリピンなど7カ国9地域で展開しています。

 僕はその中の1つ、インドネシアで現在活動をしています。

この記事ではギャップイヤーを選択し、現在の活動するに至った経緯を綴ろうと思います。


・平凡だった大学生活
 「また飲んで帰ってきたの!」

今日も母親はあきれてこう言います。それもそのはず、毎日のように友達と遊んでは終電帰りや朝帰りもしばしばでした。
しかし、そんな僕でも大学1年生の時からずっと塾講師として働いてきました。なぜなら「教育」に可能性を見出していたからです。


教育は大きな可能性を持っています。人生の基礎部分はほとんどが学校や塾で構成され、学ぶことで自己が形成されます。
そんな人生の重要な部分に関われる教育という分野が好きでした。

先生と大学生の顔を持っていた僕は、どこにでもいる「普通の大学生」で、
バイトをしては貯めたお金でサークルの合宿に行ったり友達と飲みに行ったりしていました。


・海外嫌いから"ワクワク"へ
 「卒論でカンボジアについて書くから一緒に来て」

仲の良い先輩に言われたこの一言が、僕を大きく変えました。

もともと海外は嫌いでした。

海外のことはメディアを通して知ることができるからです。
自分で実際に現地に行かなくても、テレビや本で知ることができます。

「なんでおれが...」そんな気持ちで仕方なく先輩に付き添って向かったカンボジで、僕は信じられない光景を目にしました。

それは立ち並ぶ高層ビル、日本と変わらない洋服、そして高級車・・・

僕の知っているカンボジアは木造の家で、子どもが数キロ先の家まで水を汲みに行くという、メディアで取り上げられるようなカンボジアでした。

「おれの知ってるカンボジアと違う!」

現実を知らなかった自分に、メディアを通して海外を知っていた気になっていた自分に怒りが湧いてきました。
それと同時に面白くもありました。未知の1歩を踏み出したときにみえたのは広大な海。まだ知らない世界がたくさんあることにいつの間にか"ワクワク"していました。


・平凡な大学生がギャップイヤーを取った!
 カンボジアの経験から1ヶ月後、夏の暑さも収まり、たまに吹く風も冬を感じさせる頃、僕はスーツで電車に乗っていました。とある会社のインターン面接の日でした。

就活の面接で聞かれる、「学生時代頑張った事は何ですか?」という質問が苦手でした。
自分のやったことを"盛"らなければ大学生活を語れないことに嫌気がさしていたのです。

小学校の頃から部活や勉強など何か打ち込んできたモノがあった自分にとって大学生活は何も打ち込んだ試しがなく、ただただ虚無感が残るばかりでした。

楽しかった大学生活だけでは嫌だ。大学生活で何か自分の全てをかけて頑張った経験がほしい!
と思った矢先でした。
帰りの電車で揺られながら何気なく見たtwitterに「e-Education新規プロジェクトの担当者募集」の表示。

塾講師とカンボジアの経験が一気に重なった瞬間でした。

まだ世間には受け入れられていない"休学"。
世間とは違う動きをすることに抵抗はありました。

ですが、「どうしてもやりたい」
世間に逆らってでもこれをやりたい!そう思えるものに出会えました。


・自分と同じように海外はどうもと人へ
 今までもたくさんの"ワクワク"を経験してきました。

ゴミ山で生活をしている人を見たことはありますか?
国境を越えるときの張り詰めた空気を感じたことはあるでしょうか?
アンコールワットに夕日が沈む時の雄大な景色は?

僕はこれからも走り続けます。
もっとたくさんの"ワクワク"した世界があることを知っているからです。

日本の外に飛び出してみてください。
そこでは今まで経験したことのない"ワクワク"があなたを待っていますから。


e-Education Project HP:http://eedu.jp
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