代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

「卒業後のギャップイヤー~自転車で日本一周中!」0630原田一平さん写真.JPG


原田一平(はらだいっぺい)
下関市立大学 2012年卒業


 2013年6月17日から、僕は自転車で日本一周の旅をしています。
スタートは地元、兵庫県神戸市。まだスタートして2週間しか経過していませんが、すでにたくさんの出会いに恵まれています。

 2012年3月に大学を卒業しているのに、2013年の6月から旅に出ている。この時点でお気づきの方もいると思いますが、僕はまだ就職していません。

 在学時はある程度就職活動をしていましたが、関西または東京辺りで就職を希望しており、大学が山口県であったため、移動にあまりにも費用と時間もかかるし面倒で、ちゃんとまともな就職活動を行っていませんでした。自分が何をしたいのか、どんなことをしたいのかもはっきりしておらず、ただ福利厚生がいいから大手、ただ服が好きだから繊維関係、ただ地元が好きだから神戸の会社、などただなんとなく受けていました。

 卒業が迫っても、自分が受けたいと思った会社しか受けず、"ブラック"と呼ばれるような会社は避け、手当たり次第に受けるようなことはしませんでした。

 大学卒業直後の4月、さすがにこれから先どうしようかと一週間ほどは悩みましたが、卒業後に受けた会社も一社のみ、ここでダメなら働いていない今だからこそできることに挑戦しようと考え、就職活動自体をここで停止しました。
 「卒業後3年以内は新卒と扱う」企業が増えていることを利用した、「卒業後のギャップイヤー」です。

 卒業1年目は、アルバイトをしては小さな旅を繰り返していました。でも、どうせならやっぱりもっとおもしろいことがしたいと思い「自転車日本一周」をすることにしました。昨年7月、しっかりお金をためてから「自転車日本一周」に出るのではスタートが冬になってしまう。9月は諸事情で千葉に住む機会があったので、「自転車日本一周」に向けて本格的にお金を貯められるのは秋からでした。というわけで、僕は今年の春から旅立とうと、秋から本格的に貯金をするためにスキー場に住み込みでの「リゾートバイト」を始めました。 

 いろんな地域から働きに集まってくる仲間とも知り合え、家賃も食費も光熱費も無料で、一瞬でお金が溜まることもあり、旅が好きな方やまとまったお金が必要な方にはオススメです。実際住み込み先の周りにはお金を使う場所もないので、自販機でジュースを買うくらいしか本当にお金を使いません。

 僕が「自転車日本一周」をしようと思った根本的な理由は「やってみたいから」「おもしろそうだから」です。旅行が好きな人が旅行に行く理由が「行ってみたいから」「見てみたいから」という感じの理由になるのと同じような感覚だと思っています。詳しくはブログの「日本一周をする10の理由」という記事に書いてあるので、また見ていただけたら嬉しく思います。

「若い時はお金がない」
「就職してしまうと時間がない」
「定年後は体力がない」

 この中で自分でなんとかやりくりすることができるのは「若い時のお金」だと思います。今後の人生の選択肢を増やすためにもやっぱりできるだけ若いうちに、自分のやってみたいことにたくさん挑戦してみるべきだとも考えました。
 「卒業後のギャップイヤー」という考え方は、卒業して「学生」や「新卒」という大きな特権や肩書きはなくなってしまいますが「在学中の休学2年」「卒業後のギャップイヤー2年」も同じ2年間です。僕は公立大学ですが、私立大学の場合は、休学にもお金がかかるので、ギャップイヤーをするなら卒業後のギャップイヤーのほうがお金のかからない考え方だとも言えます。

 休学すらまだまだ理解されにくい日本の社会で、大学を卒業してしまったあとのギャップイヤーはさらに理解されにくいと思いますが、生き方もグローバル化、多様化が進んでいるので、もっともっと浸透してほしいものです。
最後に、僕は現在「自転車日本一周中」の身です。皆さんとどこかで出会えたときは、どうかよろしくお願いします!

プロフィール:
原田一平(はらだいっぺい)
下関市立大学 2012年卒業
ブログ One - 自転車日本一周:http://ippei11.blog.fc2.com/
twitter:@ippei11
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