代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

「ギャップイヤーに志は必要ない。(あった方がいいけど)」 北浦さん「写真.jpeg

北浦ようじ@海外旅行中


これは僕と同じ学生に読んでもらいたいと思い、書きました。


 僕は、特に「ギャップイヤー」という言葉を意識せず、というよりほぼ知らないと同然のように、1年間休学し、海外を放浪しています。そうです、現在大流行の世界一周です。格好良く言えば、旅人。特に大きなテーマを持たずに、ただ「綺麗な景色を見たり、日本ではできない良い経験をしたい。」という理由でこれを決めました。ここで言うテーマとは「海外を何に沿って放浪するか」という事です。例えば、世界中の料理を勉強するとか、ボランティア活動して周るとか、起業家志望の人は起業家に会って周るという人も多いです。

 しかし僕は特にありません。もちろん、放浪に何かテーマはあったことに越したことないですが、無理にテーマを決めてそれに振り回されてるようでは本末転倒です。そのテーマの重要性が相対的に「旅」そのものより劣るのなら、テーマを持たない方が吉かもしれません。


 幸せなことに、僕には帰国後やりたい夢が近い将来からそう近くない将来まであります。(これがテーマを特に探していない理由でもあります。)自分の未来について考えることは多々ありますが、不安や恐れはありません。自分で言うのもなんですが、僕はポジティブでストレスフリーな人間です。両親も寛大で良い友人にも恵まれ、1年間も海外放浪ができ、夢もある。素晴らしい環境にいると思います。

 この環境の上、自分の性格が相まってか、「もし、何かの理由で日本で仕事がなくなっても俺は楽しく生きていけるだろうなぁ。」という自信があります。しかし日本を出る前、その自信はあっても、「じゃあどうやって楽しく生きるの?」といったハウツー知りませんでした。


 海外に出れば、自然とそのハウツーが手に入ります。入りました。ハウツーを知ればどうなるか。自分の将来に対する恐れや不安が更に無くなります。日本で仕事ができなくても生きていける道を知ってるんだから、不安になりません。そのハウツーを知る為だけに海外に行ってもいいのではないか?と思う程です。


 ギャップイヤーを取る、と聞くと、何か目標があるんだな、と思われがちですがその必要はありません。何度も言いますが、僕は特に志を持ってギャップイヤーを取ったわけではありません。(前述しましたがギャップイヤーを意識していませんでした。)目標を強いて言うなら「外国人遊べる英語くらいが話せるようになれたらなぁ。」程度です。こんな事をここで平気で言ってのける自分が少し恥ずかしいですが、本当です。

 そしてなんとか日常英会話くらいなら話せるようになりました。日本に帰っても英語は勉強し続けます。僕は経営学部学生ですが、英語、つまり語学ほど楽しい学問は他にありません。もし僕が中学生の先生になり「先生~数学ってなんで勉強しなあかんの~?」と生徒に聞かれれば答えに窮しますが、「先生~英語ってなんで勉強せなあかんの~?」と聞かれれば、即答できます。さらには熱く語れます。本当に英語は必須アイテムです。就職の為など言わず、遊びの為に勉強して下さい。英語話せれば人生180度とまでは行かなくとも50度くらいは変わります。約束します。


 さて、話を戻します。もし志をもってギャップイヤーを取れば、どれほどのことになるか?志を持っていない僕には知る由もありません。しかし仮に1年間ギャップイヤーを取り、その1年を1つの事にぶつければどうなるか、想像に難くないでしょう。その分野に置いてかなりの知識、技術、人脈、経験を得られるはずです。もしかすると僕もこの後、何かに出逢い、志を持って放浪することになるかもしれません。正直、そうなって欲しいです。


 しかし、僕はそんな深く難しく考えずに志なしでギャップイヤーを取ってもいいと思います。「あぁ~特にしたいことないや~就職どうしよ~」って思ったら、留学でも放浪でもボランティアでもインターンなんでもいいから自分の今居る環境とは遠い世界に足を踏み入れてみるべきです。ここが大切です。

 とにかく、自分がいる世界とは本当に遠い世界をオススメします。自分がいかに小さな世界しか知らなかったのか、と思い知らされます。これは僕にとって1つの快感です。自分の知らない世界を知ったとき、ゾクゾクします。そして1年間、行動し、考えれば自ずと答えは出てくるのではないでしょうか。日本は選択肢に恵まれた国です。私たち学生が普通に生活してて知り得る選択肢なんぞ、全体から見ればあってないような数です。


最後にひとつ。
 海外に出て深々と思ったことは、誤解を恐れずに言うと「人生そこそこ楽しく生きていくのは簡単なんだな。」です。

最後までお読み頂きありがとうございます。

プロフィール
北浦ようじ@海外旅行中 
twitter:@kitaurayouji

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