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日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

「僕が "大学卒業後"に世界一周をするワケ」尾田さん写真2.jpg


尾田 高章
法政大学人間環境学部14年卒業

 世界一周をする多くの大学生が"休学"を選択する中、僕の選択は大学卒業後に"無職"として行くことでした。なぜ、この選択をしたのか。ギャップイヤーを考える方の一つの選択肢になれば幸いです。

□「世界一周」という選択肢に出会ったタイミン
僕が世界一周に出会ったのは、大学3年の12月。就活が開幕して間もない時期です。そこから紆余曲折を経ながらも、本気で「行きたい!」と思ったのが1月末。その時、僕には出発時期として4つの選択肢がありました。

①大学4年を休学
②春休みや夏休みの長期休みを利用
③社会人を経験してから
④大学卒業後

□自分にとってのベストな選択肢はどれ?
①大学4年生を休学のケース
当時は、前期に教育実習、9月にリーダーを務める所属ゼミのプロジェクト、後期もプロジェクトの事後作業や卒論、課外活動など多くのやりたいことがありました!特別に現状への不満や物足りなさはなかったので、休学は考えませんでした。むしろ、責任感のあるポジションで大切な仲間と何かを為すことにワクワクしていて、それらは「休学→復学」では得ることができない経験だと判断しました。

②春休みや夏休みの長期休みを利用のケース
長期休みといっても2ヶ月程度です。僕はなるべく長期を考えていました!というのも、2ヶ月で弾丸で世界一周しても単なる"観光"で終わってしまう気がしました。もちろんそれでも得るものはあると思いますが、僕は世界を"一周"することに拘(こだわ)ってないし、あまり価値もないと思っています。何を経験したかが重要だと考えています。

③社会人を経験してからのケース
 これは多くの人から勧められた選択肢です。社会人を3年程経験してから旅をすると見える世界も違う、と。でも数年後に行ける環境にあるかどうかなんて保証されていません。自分のテンションが継続していたとしても、外的な要因で行けない可能性だってあります。数年後の"いつか"では行ける保証なんてありません。

 以上はあくまで僕の考えです。②と③を組み合わせるとか、上記の理由を無視してでも行く!という選択肢もあるでしょう。ですが、僕にとって大切にしたいことを考えたら、残された選択肢は「大学卒業後」でした。


□「新卒」を捨てる覚悟
大学卒業後に行く上で一番の悩みは、"新卒"を捨てることです。確かに第二新卒の認識も進み、社会の理解も以前より増したと思いますが、新卒だからこそ得られるものは確実に存在すると思います。僕が想像する以上に。

 そのリスクを負ってまで、なぜ世界一周に行く決断ができたのか。
答えは、僕の目標を達成するにあたって世界一周が有効な手段であり、最もワクワクする選択肢だったからです。

 僕の目標は、『田舎で外貨を稼げる人間になること』です。
大学で地域づくりに学んでから地域貢献への様々なアプローチを考えましたが、一番シンプルな答えがこれです。そのための道のりとして世界一周で"現場"にどっぷり浸かって国際感覚を身につけることは有効だと考えましたし、新卒として経験を積んだら達成できることでもないと思いました。何より、未知の世界を経験することで自分の感性や価値観が広がることに可能性を感じたし、ワクワクしました。

 やりたいと思ったことが、できる環境にある。
目の前に広がっている可能性を掴むことができる立ち位置にいる。
これがどれほど恵まれているか。

 そう考えたら、リスクよりチャンスを掴みたい気持ちが上回っていました。
だから僕は、大学卒業後"無職"として世界一周に行きます。

 人には、物事を決断するにあたって自分のベストなタイミングがあると思います。
大切なことはそれを見逃さないこと。チャンスの神様には前髪しかないんですよね。
僕にとっては、大学卒業後に"無職"として世界一周することがベストなタイミングであり、その判断が正しかったと自信を持って言える旅にします!

 というわけで、2014.4.27より約9ヶ月間の世界一周に行きます!
応援よろしくお願いします。


プロフィール:
尾田 高章(おだ たかあき)
法政大学人間環境学部2014年3月卒業
FB:https://www.facebook.com/takaaki.oda
Twitter:@odadao1026
ブログ: http://odadao.wordpress.com/

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