「ケニアのスラム街の子ども達に、クラウドファンディングで教育再開の場の提供を!」![]()
Michiyo
ニューヨーク大学教育学大学院在籍
大学院の夏期休暇中の2ヶ月間、ケニアの現地のNGOでインターンを行いました。現在住んでいる寮では100カ国以上からの留学生約700人が住んでいます。アフリカから来た留学生と仲良くなったことがきっかけで、アフリカに興味を持つようになり、さらにアフリカのどの国に行くかを決めかねている時に、青年海外協力隊として1ヶ月前までケニアで活動していた人に会いました。ケニアではモバイルバンキングサービスなどInformation and communications technology(ICT)分野で進んだ実績があると言う話を聞いて、自分の専攻分野(Educational Technology)との関連を感じ、ケニアに行くことに決めました。この記事では、ケニア滞在中に出会ったテューダーというスラム街でのコミュニティ・スクールへの取り組みについてお伝えします。
ケニアの教育改革への取り組み
ケニアは現在「ケニアビジョン2030」を掲げ、経済成長著しい国です。これは経済、社会、政治の3つの柱をもとに2008年から始まった長期的な経済成長戦略であり、教育改革も社会の柱の中に含まれます。ケニア政府の資料には、経済成長の方向性としてICTに力を入れること、そのための人材育成の方法、目標数値などが描かれています。ケニアビジョン2030では、2008年から2012年までの第1期5カ年計画で、生徒数の増加に対応して大幅に学校数や教師の採用数を増やし、ITスキルを養うプログラムを開始したこと、既にこれらのプロジェクトを達成したので、2013年からは次の5カ年計画を開始したことが述べられています。さらに2012年のタスクフォースチームによるレポートでは、現状の教育の課題調査、分析、提言が行われ、教育改革へ力を入れていることが感じられました。
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でも現実は異なることも
実際にケニアに到着し、さっそく同僚に自分が感じていたケニアの教育政策についての感想を話したところ、「政府の資料にはあるべき姿が描かれているが、まだ実際に実現しきれていない"現実"もある。その"現実"も見ておいた方がいい」と言われ、テューダーというスラム街へ連れて行ってくれました。
テューダーで出会った、学校に通えない子ども達
この地域の学齢に達した子ども達のうち、幼稚園は70%、小学校は50%の子ども達が学校に通えていません。学校に通えない子ども達は、生涯にわたって仕事を得ることが難しく、ドラッグ中毒、売春に走ってしまいがちで、保護者達は子どもの将来をとても心配していました。そしてそのような保護者達が、子ども達の教育を再開したいと強く願っていることを知りました。
この地域では、まだ生徒の数に対して、学校数や教師の数が追いついていません。近くの公立学校も1クラスの生徒数が100人を超え、新規の生徒の受け入れを停止しています。さらに一番最寄りの公立学校でも、子ども達にとっては遠いことも子ども達を学校から遠ざける一因となっています。さらに、幼稚園は、まだケニアでは無料化されておらず、小学校は無料化されているものの、テストやPTA代など学費外で必要な経費がかかり、このスラム街の保護者は、様々な理由で支払いができなくなっていました。
コミュニティ・スクール開始に向けて
保護者達の願いを聞いて、テューダーでコミュニティ・スクールを開始する可能性について調べ始めました。コミュニティ・スクールとは、住民が運営する形式の学校で、様々な工夫により費用を通常の公立学校よりも低くして教育を受ける場を提供することが可能です。他のスラム街で運営されているコミュニティ・スクールを知人に紹介してもらい、実際に訪問してインタビューを行い、費用を抑える工夫などをヒヤリングしました。
さらに、コミュニティ・スクールを開始するためには場所も必要です。現在コミュニティ・センター(右下の写真)というこの地区の住民が利用できる建物はありますが、壁も床も塗装されていないため、泥や砂がむき出しで子ども達の健康が懸念されます。そのため、このコミュニティ・センターを生徒達が使えるようリノベーションし、椅子や机をそろえる必要があります。
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クラウドファンディングのキャンペーンにご支援をお願いします!(締切:9/2)
現在、コミュニティ・センターをリノベーションし、椅子や机をそろえて、子ども達が学べる場所にするため、クラウドファンディングのキャンペーンを行っています。子どもの教育再開を切に願う保護者達は、お金の面では協力できなくても、学校建設の労働力として貢献することを既に申し出ています。ぜひ、こちらのクラウドファンディングをご支援いただけると幸いです。
このスラム街の人達の生活の様子、保護者の教育への思い、住民が生活改善に取り組み始めた様子などをキャンペーンページのUpdatesに掲載していますので、ご覧ください(日本語併記)。締め切りは9/2(火)15:59(日本時間)/ September 01, 2014 (11:59pm PT)です。
キャンペーンページ:Support re-start education for Kenyan kids in slum settlement thorough renovation of a building.
プロフィール:
Michiyo
Blog:Beyond Education
Twitter:@riyo_m_o

