代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

「大学進学時の挫折がアフリカにつながる」金城さん写真1.jpg

新年明けましておめでとうございます。

僕のことを知らない方がほとんどだと思いますので、ざっくりと自己紹介から始めたいと思います。

僕は1981年に沖縄県で生まれました。

高校卒業までは沖縄県で過ごしています。

通っていた高校も普通科の高校でしたので、可もなく不可もなく普通の高校生だったと自負しています。


そんな普通の生活が一変したのは、ありがちな進路の悩みでした。

僕は将来公務員になりたかったんですよね。

市役所とかで働いて、定時に帰る様な人生を歩みたかった。

ところが、学力的に国立大学に行けないことが徐々に判明したのです。

そして、僕の家は兄弟が多くて私立大学に行くことは問題外。

進路問題で大きな壁にぶつかってしまったのです。

ただ、きっと一般的な日本人と違っていたのは、僕の置かれた環境です。

僕の父親は沖縄の米軍基地内の電気工をしていましたし、高校は普天間高校という基地のすぐそばの高校です。

つまり、身近に外人さんがうろちょろしている環境。

そんな環境で育っていたので、外人さんに対するアレルギーはすごく小さかったんですよね。

だから、

「国立大学も私立大学も行けないんなら海外の大学に行こう」

「しかも途上国の大学ならきっと学費も生活費も安いはず」

という考えのもと進路探しを開始しました。

紆余曲折あって、僕は韓国にある大学に進学します。

僕の学力で行けて安いところっていう条件に合ったんですよね。

その大学に入学後の2003年に僕はビジネスを開始します。

僕が韓国に行った後にミスったと思ったのは、生活費が安いところはバイトしても給料が安いという事実に気づいていなかったこと。

当然生活費はぎりぎりの状況を強いられます。

なので、しょうがないから自分でビジネスを始めました。

大きな野望があったり、素晴らしい志があったわけでもなく、生活のためにビジネス開始です。

当時は韓国の車をアフリカのアンゴラという国に送っていました。

アンゴラに送った理由も、一緒にビジネスを始めた友達がアンゴラ人だったからという単純なものです。

そのビジネスが今に繋がって、僕は現在アフリカ9か国(タンザニア・ザンビア・マダガスカル・ベナン・トーゴ・コートジボワール・ニジェール・ブルキナファソ・カメルーン)で50社ほどを持っています。

自分で書くのもなんですが、僕は普通の人とはかなり違う人生を歩んでいると思います。

いいところだけを切り取ると、多くのビジネスを立ち上げ、大臣から表彰され、現地大学の理事になり、社会的にも経済的にも成功した人というカテゴリーに入るのではないでしょうか。

でも、重要なのはそういった結果ではなくて、そこに至る過程や原点だと思います。

僕は海外に対するアレルギーが無かったことが人生を大きく変えたんじゃないかと思っています。

正直、隣の県に行くくらいの感覚で海外に出たんですよね。

今振り返ってみても、海外なんてそんな気持ちで出るくらいでいいんじゃないかと思っています。

肩肘張って行くもんじゃない。

僕なんていまだに日本語しかしゃべれないのに1年のほとんどを海外で過ごしていますから。

海外に一度でも出てみると、海外に出るというハードルの低さに気付くと思います。

それはビジネスも同じですね。

一般的に考えられているよりずっとハードルは低いと思いますよ。

そんな僕の今後していきたいことは日本への恩返しです。

高校卒業からずっと海外で主に生活してきた僕にとって、日本はある意味遠い存在になっているんですよね。

その日本に対してほとんど何も貢献できていない。

ビジネスでの絡みもすごく少ないものです。

今後はこの状況を少し改めて、出来るだけ日本に関わっていければと思っています。

あと、欲を言えば、うちのスタッフやマネージャーの中から経済誌の表紙になるような人が出てくると嬉しいですね。

で、その雑誌を僕が何部も買い漁って、人に配りながら自慢話をするという未来が来れば最高だなーと妄想しています。

金城拓真
2015年1月元旦
金城さん写真2.jpg


世界へはみ出すサロン
http://ameblo.jp/africabusiness/entry-11959073085.html

単行本:「世界へはみ出す」
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%B8%E3%81%AF%E3%81%BF%E5%87%BA%E3%81%99-U25-SURVIVAL-MANUAL-SERIES/dp/4799313207

「プータロー、アフリカで300億円、稼ぐ!」
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%97%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%80%81%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%A7300%E5%84%84%E5%86%86%E3%80%81%E7%A8%BC%E3%81%90%EF%BC%81-%E7%9F%B3%E5%B7%9D-%E7%9B%B4%E8%B2%B4/dp/483872375X


プロフィール:
金城拓真(きんじょうたくま)
アフリカ起業家
1981年沖縄県北谷町生まれ。2003年よりアフリカビジネスを開始。現在ではアフリカ9か国(タンザニア・ザンビア・マダガスカル・ベナン・ニジェール・ブルキナファソ・コートジボワール・トーゴ・カメルーン)で50社以上の企業経営(各種貿易取引、農場経営、不動産、タクシー、運送業、金鉱山、ホテル、中国製品の卸売、土地開発、広告代理など)に携わる。2012年には内閣国家戦略担当大臣から表彰されるなど、アフリカンビジネス第一人者の一人。
20代にして「年商300億円」を実現した。日本における「アフリカン・ビジネスの第一人者」の一ひとり。

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