代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

「ボランティアで世界を変える」荒井昭則さん写真.jpg


荒井昭則(東京工業大学金属工学科 4年次休学中)

✓砕け散った常識
 大学1年生が終わり、2年生になるまでの春休み、18歳の時に東南アジアに一人旅に行きました。その時にカンボジアで私は衝撃を受けました。
・道路が舗装されていない
・世界遺産で子供が物乞い
・子供にお金を盗まれそうになる
・電気を国でほとんど作っていない
・ずっと停電
・水道水が飲めない

 とにかくいろいろな衝撃を受けました。日本から半日の飛行距離のところでこんな世界があるのか。また日本で自分は何もしなくていいのか。頭の中がパンクしました。
4日間のカンボジア滞在の最終日、ジブリの映画のモチーフになったとも言われているベンメリア遺跡で「カンボジアでボランティア活動をしよう。」そう決意しました。


✓根拠のない自信
 その後、国際協力団体『彩祭』に所属し、カンボジア農村部で主に衛生教育のボランティア活動を行いました。
日本ユニセフ協会の「世界手洗いの日プロジェクト」を参考に紙芝居とダンスを通して手洗いを学んでもらいました。なぜ「手洗い」が大事なのでしょうか?それはもっとも身近で簡単にできる、最も自分の健康・衛生を守るために効果的な活動だからです。
 仲間とともに、カンボジアのために出来ることは何だろう。この村を良くするためには何が必要だろう。2年間半年に1度のペースで計4回渡航し、考えました。
 そこでは「本当に意味があるのか?」、「むしろ悪影響なのではないか?」という議論もありました。そんな中、カンボジアに対して衛生教育活動を行っているNPO法人の方や、国際協力を研究している方などにもアドバイスをもらい、手洗いの普及を目標に活動していきました。

 継続的に活動しているうちに、支援している村の子供たちが自主的に手洗いを覚えたり、学校に衛生に関する掲示物が貼られたりもしました。村人の衛生に対する意識が少しずつ変わっていました。
そんな中、カンボジアで迎えた大学3年生の21歳の誕生日。ふと根拠のない自信が湧き上がりました。

「たかがボランティアでも世界を動かせる。ボランティアで世界を変えられる。」

こうして、休学し世界でボランティアをするというギャップイヤーを過ごすことに決めました。


✓熱い気持ち
 1年間休学し、様々な国や地域でこれからボランティア活動に参加します。本気で人のために活動をします。

「俺は99%社会問題解決のためにボランティアに参加をした。」
「ボランティアで確実に社会問題を解決できる。」
私の尊敬するボランティアに携わってきた2人の方の言葉です。
私も胸を張って、

「ボランティアで世界を変える。」

そう宣言します。
鉄をも溶かす熱意(純鉄の融点は1535℃)で活動していきたいと思います。


最後までお読みいただきありがとうございます。


プロフィール:
荒井昭則
東京工業大学金属工学科 4年次休学中
WEBSITE: http://sekayume.com/
Twitter:@inu_gao
Facebook: https://www.facebook.com/akinori.arai.0311

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