代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

「私が会計士を辞めて青年海外協力隊員になった理由」nemotosan.jpg


根本 晃(青年海外協力隊員 @ルワンダ)


■「将来は社長になる。」
 これが私の10代の頃の目標でした。理由は「かっこいいから」。
28歳になった今、青年海外協力隊の任期が終わる年である2018年にルワンダで自分の会社を作り社長になることが目標です。理由は「かっこいいから」。

 この2つの「かっこいい」は実は少し意味合いが異なります。


「映画を通して未来のカンボジアを創る!~だから今、休学して1年のギャップイヤー」yamashita1.jpg
(写真:カンボジア人スタッフとの写真。左からトゥクトゥクドライバーのパパ、山下、元映写技師のサロン、教来石代表)


山下龍彦(大学生、NPO法人CATiC副代表)

 プロ野球選手を目指し高校野球の名門校に入学するも、たったの2ヶ月で中退。
行くあてもなく辿り着いた通信制高校を卒業。その後、一浪で私立文系大学入学。
現在、カンボジアに駐在し現地スタッフと国際協力活動を展開中です。


 今、僕は2015年9月から大学3年生を1年間休学し、カンボジアのバッタンバン州という町にNPO法人の駐在員として駐在しています。バッタンバンという町はまだ観光地化しておらず、数年前まで地雷が多く残っていた地域です。この町を拠点にし、カンボジア人と一緒に学校や村を即席の映画館に変えるという活動をしています。


<子どもたちが自由な想像力を生かして創る世界を見たい>
 現在副代表を務めるWorld Theater Project(NPO法人CATiC)は、設立から3年が経ちました。僕が駐在するまでは、日本在住の日本人メンバーが長期休みを使ってカンボジアに年に数度渡航し、年に数回カンボジアの学校に赴き上映をするだけでした。

「大学3年、選んだのはインターンではなく無名の活動〜途上国の子どもたちに映画を届ける。日本の映画業界にも革命を」カンボジア写真.jpg


小笠原 美由
青山学院大学3年/NPO法人CATiC


夢を抱くスタート地点
 大学3年の夏、周りが就活を意識し始め、インターンに行きはじめる子も増えてくる頃、私はカンボジアの農村部で子どもたちに映画を届けていた。所属するNPO団体CATiCの活動である。食料やワクチンなど、届けるべきものはたくさんあるはずなのに、なぜ映画なのか。

 途上国の子どもたちに将来の夢を聞くと、答えられないか、先生か、医者という答えが圧倒的である。先進国の人間からすると、先生や医者になりたい子が多いことは一見素晴らしい。だが、そうとも限らない。

 彼らの夢の答えには先進国の子どもたちのような多様性がない----というのも、子どもたちがそう答えているのはそれしか知らないからである。彼らの多くはパティシエやデザイナーという仕事があることすら知らないだろう。余談であるが、私はウォルト・ディズニーの"If you can dream it, you can do it."という言葉がとても好きだ。

 誰だって夢を抱くことができれば、夢を叶えることもできるのである。ところが、逆に考えると、夢を叶えるためにはまず夢を抱かなくてはならないのだ。しかし、知らない夢は抱けない。知らなかったことを知り、可能性が広がったときに初めて人は"夢を抱くスタート地点"に立つのではないかと思う。そして、そこに導いてくれる可能性があるのが映画なのだ。映画は子どもたちの夢の種になり得る。知らなかった世界を見せてくれて、子どもたちの人生という名の物語のシナリオに大きなヒントを与えてくれる。今はまだ分からないが、もしかすると食料やワクチンと同じくらい届けられるべきものなのかもしれない。      


先進国の人が映画を楽しむと、途上国の子どもが映画を観られる仕組み
 そして大学3年の秋、周りの子の多くがインターンのエントリーなどで忙しくなる頃、私は映画に関するイベントをプロデュースすることに全力である。これはCATiCの新たな挑戦である"Filmeet(フィルミート)"の活動だ。"Filmeet"とは一体何なのか、そしてなぜNPO団体がイベントを行うのか。

 "Filmeet"とは、CATiCが映画に関するイベントを行っていく際のプラットフォームである。名前の由来は"film(映画)"と"meet(出会う)"。映画がきっかけで新しい世界に出会える場を作りたい、そんな思いからこの名前をつけた。現在は『映画に出会う、人に出会う』というキャッチコピーのもと、野外上映会や映画の世界をより詳しく教えてくれる専門家によるトークショーなど、様々なイベントを開催している。映画を"観る"だけではなく、映画をきっかけに人と出会ったり、新しい知識に出会ったり...。そんな新しい映画の楽しみ方を提供しているのが"Filmeet"である。
 では、CATiCが"Filmeet"をやる理由とは何か。

 それは、"先進国の人が映画を楽しむと、途上国の子どもが映画を観られる仕組み"を作るためだ。当初、"映画のチケットに寄付を付ける"という考えもあったが、日本の映画業界の市場規模は実は小さく、CSRに興味がある会社も多くない。そこで、"映画に関連するイベントを開催し、楽しみながら寄付をしてもらう仕組み"が生まれた。

 "Filmeet"のイベント活動は現状まだ無名で、何をするにも手探り状態だ。企画も集客も一苦労である。だが、この活動がやがて全国広まったとき、もしかすると日本の映画業界にも何か革命をもたらすかもしれない。近年、多様化するエンターテイメントの中、日本の映画業界は若者の映画離れという問題を抱えている。日本の人が映画に関連したイベントを楽しみ、映画を好きになるきっかけをつくることができたら...。そしてその、一人一人の映画を楽しむ体験が、途上国の子どもたちの映画をみる体験に繋がっていたら...。そんなことを考えながら、イベントのプロデュースに日々邁進している。
 
安心感と充実感
 私にとって、周りと同じ行動をすることは安心である。逆に何か周りと違うことや当たり前と違うことをすることは少し不安で、時に勇気も必要となる。前者と後者、どちらを選ぶのが正解なのかは分からない。しかし、一つ言えることは、選んだ結果がどうであれ、信念を貫いて選んだ後者では前者よりも遥かに大きな"充実感"を得ることができるだろう。社会人になる前に経験するべきなのは安心感ではなくこの"充実感"なのかもしれない。結果がどうであれ、わたしは残りの学生生活も充実させるため、信念を貫いてこの活動に取り組みたいと思う。

プロフィール:
小笠原 美由(おがさわら みゆ)
神奈川県出身。1994年生まれ。青山学院大学3年在学中。
カンボジアの農村部に暮らす子どもたちに映画を届ける活動を行っているNPO法人、CATiCに所属。

CATiCホームページ:http://catic.asia
Facebook(CATiC):https://www.facebook.com/t.cambodia/
Facebook(小笠原 美由):https://www.facebook.com/miyu.ogasawara.330

毎月映画に関連した様々なチャリティーイベントを開催しています。
イベントに関する情報はCATiCのFacebookページからご覧いただけます。
ご興味をお持ちになった方は、是非お気軽にご参加頂けると幸いです。

「休学するかどうかよりも大切なことは、自分の人生の舵を自分が握っているかどうか」大村和広さん写真1.jpgのサムネール画像


大村和広(旅するコーチ)

「やりたいことがわからない。」
これはずっと長い間、僕のコンプレックスでした。
こどもの頃の文集に載せる将来の夢には、父親が整体師だったこともあり「ドクター」と書いていました。
中学の時の進路選択は、いい学校にいくのがなんとなく良さそうだと思って進学校に進みました。

大学を選ぶ時も将来の選択肢を狭めたくないという理由で、発達科学部に進学しました。
大学生活はそれなりには楽しかったのですが、何処かで不完全燃焼を感じていた僕は、休学をすることにしました。
「今、自分が一番やりたいことをする」ということを真ん中にすえ、その時に一番やりたかった一人旅に出るという決断をしました。

「私の青年海外協力隊"卒業論文"~かまど作りは何につながる!?」石川さん.jpg 

             

村落開発普及員 石川 洸(Ko Ishikawa)
平成25年度1次隊 セネガル リンゲール県森林局配属 


「かまど」作りが森林伐採削減につながる!
 2015年7月7日朝8:45分、成田空港に降り立ち青年海外協力隊としての2年間の任務を完了しました。

 今となっては夢のようなセネガルでの時間。日本から約14,000km離れた西アフリカの小さい町での2年間について振り返りたいと思います。もともと海外に興味を持ち、将来アフリカに学校を建てたいという夢があり、まずはアフリカに行って理解を深めようとチャレンジした協力隊。

 2013年7月8日より縁があってセネガルという国に派遣されることになりました。私の配属された町は首都ダカールから約300km離れたリンゲールという町。人口は約10,000人程度で乾季には50℃を超す「砂漠」に住んでいました。私の配属先はリンゲール県森林局で、森林保護や植林をメインとしている機関です。森林局の一員として雨季には植林、乾季には薪の節約効果をもたらす「かまど」作りを行っていました。かまどを使わない場合、1回の食事を作るために5-6本の薪を使いますが、かまどがあると薪の消費を2本程度に抑えることができます。消費量が減れば伐採も減らせるため、今ある木を減らさないで緑化を進めることを提案することに力を入れてきました。


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