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日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

JGAP寄稿者短信"拡大版":「広い視野を持ちながら、目の前の事に夢中になれ!さすれば自分の道が拓ける!」(伊藤 淳、 WBPF Training 代表)伊藤さん新.jpg


 ここ数年、色々な方のキャリア相談に乗らせていただいている。高校生や大学生からギャップイヤーの学生、新入社員、30代の方まで様々。

 彼らと話していく中で、以前より感じていた一般的に言われる"キャリア構築"への違和感がはっきりしてきた。かつての自分もそうだったので、その悩み痛いほど分かります。

 私自身もある時から、良く言われる"キャリアの描き方"に違和感を感じました。その違和感について、皆さんに共有したいと思います。

 個人の経験に過ぎませんが、これがキャリアに悩まれている方の参考に少しでもなれば幸いです。

"違和感"の中から自分が思っていることは以下の4つです。

「私の米国1年ギャップイヤー物語~最終章 ビジネス」山下さん3.jpg

山下 美早貴
京都府立大学公共政策学部公共政策学科4年


最終章 ビジネス

 ビジネス留学したのだから、最後はビジネスの話もします!

 アメリカと日本のビジネスのスタイルの違いはありすぎて書ききれません(笑)。
とりあえず皆5時に帰ります。Tシャツ短パンで出勤したりします。子どもがオフィスにいたりします。とにかく自由です。(シアトルだからというのもあるとは思います。東海岸ではもう少しフォーマルらしいです)
皆やることやったらあとはプライベートの時間!という意識が強かったですね。

 印象的だったことが「対等に扱う」ということでした。

 日本語の拙い就労経験のない留学生が自分の職場にいたら、皆さん、どのように扱うでしょうか?多くの職場では対等には扱ってくれないでしょう。しかし、私がインターンシップをしていた二つの職場では、私を一人の労働者として対等に扱ってくれ、CEOに意見することもできました。また、ビジネスコンテストに参加した際は、私だけが学生で一段と英語力も低かったのですが、きちんと意見を言えばしっかり聞いてくれるし、その意見を採用してくれることもありました。

 どれだけ下手な英語でも、きちんと考えていれば意見として取り入れてくれる。もちろん英語が上手なことにこしたことはありません。でも、彼らの中身を大切にする姿勢は、本当に良いものを見極めることが大切だということに気づかせてくれました。ついついネームバリューや、"パッ"と見の華やかさに目が行きがちでしたが、物事の本質は何なのかと考えることに、ビジネスの本来の姿があるのだなと気づかされた瞬間でした。


 以上、ざっとですが印象的だったことを3日にわたり、3つのテーマで書かせていただきました。

 私自身、当初(課外)留学に行くべきか悩みましたが、留学を通して社会の見方、人の見方が変わり、これから先の人生において大きく影響を与えるものを得ることができたと思います。留学に行ける機会があるのなら、是非行ってください!

 私は留学中、様々な人に助けてもらい、今は自分が恩返しをする番だと感じてます!

 これから留学へ行く人、行きたい人、色々な困難が待ち構えていると思いますが、当初の目標を見失わずにひたむきに頑張ることを忘れないでください!

 3日間エッセイを通じ、お付き合いいただき、ありがとうございました。


連載は終わるが、人生は続く・・・

プロフィール:
山下 美早貴
京都府立大学公共政策学部公共政策学科4年 ※5年目
FB:https://www.facebook.com/misaki.yamashita.12

(関連記事)
2015年6月4日付
「私の米国1年ギャップイヤー物語~第1章 英語力」(山下 美早貴さん)
http://japangap.jp/essay/2015/06/-4-5.html

2015年6月5日付
「私の米国1年ギャップイヤー物語~第2章 視野の広がりと多様性体感」(山下 美早貴さん)
http://japangap.jp/essay/2015/06/-4-6.html

「私の米国1年ギャップイヤー物語~第2章 視野の広がりと多様性体感」山下さん新2.jpg

山下 美早貴
京都府立大学公共政策学部公共政策学科4年

第2章 視野の広がりと多様性体感
エチオピア系アメリカ人の友達
私「指輪してるけど彼氏がいるの?」
友人「そう、夫がいるの」
私「え、結婚してるの?」
友人「そうよ、エチオピアでは20歳過ぎたら結婚するのよ。結婚してから大学に行くの。」

ドバイ出身の友達
友人「今日は日が昇ってる間は食べられない」
私「え、なんで?体調悪いの?」
友人「イスラム教徒だからね」

担任の女性の先生
先生「今度私の妻の会社に連れて行ってあげるよ」
私「?!」

「私の米国1年ギャップイヤー物語~第1章 英語力」山下さん1.jpg

山下 美早貴
京都府立大学公共政策学部公共政策学科4年


 大学4年次を休学し、今年4月まで、1年間アメリカのシアトルのベルビューカレッジというところでIBP(International Business Profession)プログラムに参加しました。

 IBPは何かというと、英語でビジネスができる人材を育てることを目標としたカリキュラムで、1学期目にビジネス英語、2,3学期目にビジネス関連の授業を受講し4学期目に現地企業でインターンシップをするという内容のものでした。

 IBPを選んだ理由は、ずばり「厳しそうだったから」
折角留学するのであればあり得ないぐらいの苦労をしたいと思い、持ち前のドエムな性格を発揮してIBPを選び渡米しました。

 1年間の生活で学んだことを全部書きたいですが、きりがないので今回はざっと3つのポイントにまとめました!
順に、1.英語力 2.視野の広がりと多様性体感 3.ビジネスについてで、3日連載となります。本日の第1章は、身近なところで「英語力」についてです。


新着:「『いつかは、おそらく』ではなく、『いま、確実に』できることを~ぼくが大手企業を辞めて、ルワンダへ行く理由」竹田さん.jpg


竹田憲弘
青年海外協力隊・コミュニティ開発隊員(ルワンダ/2016〜2018年)


■「お菓子の家づくり教室」での苦い思い出
 大学卒業後、「世界の子どもたちに貢献する」というビジョンに共感して、大手菓子メーカーに就職しました。入社したのは東日本大震災の翌年だったので、復興の過程を自分の目で確かめたいと思い東北配属を希望しました。ありがたいことに希望通り仙台に配属してもらったので、地元のNPOに参加して、震災支援に携わることができました。

 営業としても、できる限り社会貢献の要素を業務に取り入れるようにしてきました。ある得意先と協力して、被災地の子どもたち向けに「お菓子の家づくり教室」を実施したときのことです。

 震災で精神的な傷を負っている子どもたちに、さぞかし喜んでもらえるだろうと思っていました。でも、結果は想像とは異なりました。ほとんどのお子さんが楽しんでくれた中で、「帰りたい」とふてくされている子どもがいたのです。

 これはショックでした。こんなの単なる善意の押し付けじゃないか、と。思えば企画の出発点は、「子どもたちは震災で精神的な傷を負っているだろう」「お菓子の家を作れば楽しい思い出になるだろう」という、単なる仮定とバイアスに過ぎませんでした。参加者の声を実際に聞くこともせずに喜んでもらえるわけなどない、そんなものが支援と呼べるはずはない。そう思いました。

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