ギャップイヤー・ジャパンからのお知らせ

2015年12月アーカイブ

JGAP寄稿者短信:「コミュニティ開発 水問題ワークショップ事例①〜Icebreaking, Story Telling, Identifying Problems〜」(竹田憲弘、 青年海外協力隊ルワンダ派遣予定‎)竹田さん.jpg


ワークショップの技法を学ぶ!
先日70日間の青年海外協力隊・派遣前訓練を終えました。

ぼくの訓練言語は英語だったので、英語の場合は午前にHome class、午後にTechnical classという授業がありました。

Homeが日常やビジネスで使う英語全般を習う一方、Technicalではそれぞれの要請内容に応じて英語で40分のワークショップを5回行います。

ぼくの任地では水問題の解決が求められているので、水や衛生関連のワークショップを行いました。

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社会問題の解決に携わっていきたい自分にとって、ワークショップ運営の手法は必ず役に立つはずなので、忘れないようにまとめておきます。

他の隊員や今後の候補生の方にも、参考にしてもらえれば幸いです。

①Story Tellers: Rwandan Water Problems(27/10/2015)

水問題のことなど何も知らなかったので、まずは概要を掴めるようにロールプレイング形式でルワンダにはどんな水の問題があるのかを学べるようにしました。

1. Icebreaking(Gesture game)

 はじめにアイスブレイクとしてジェスチャーゲーム。お題はすべて水や衛生関連のものにし、本題へのスムーズな導入を促しました。
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コミカルな動きをするしんご。やさしく見守る画伯とゆき。

大人でも意外と盛り上がります。

2. Telling Stories
charity:water」という団体のHPに、ルワンダの人々の水・衛生問題にまつわるエピソードが載っています。ここから抜粋して参加人数分ロールカードを事前に作り、それを使って全体に発表してもらいました。

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Role 1の場合は「ぼくは12歳のエマニュエルです。いままでは汚い水しかなかったけど、学校に水道が出来たから、学校にポリタンクを持って行って運んでいます。この水は料理やお風呂、飲み水として使っています。」っていう風に発表してもらいます。

その際にはイメージが伝わりやすいように、下のような画像も使ってもらいました。
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引用元:http://www.charitywater.org/projects/stories/this-one-s-for-the-kids/

3. Identifying Problems
最後に各自が行った発表のなかで、どんな問題があるのか、それは生活にどんな影響を及ぼすのか、またそれをどうやったら解決できるのかということをディスカッションしてもらいました。

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Role 1の場合は「水道が家になければ子どもが水を運ばなければならず、身体への負担や学業に支障が出る恐れがある」「水道が近所にあるだけで、料理や風呂、飲み水などの問題が解決される」といった意見が出ました。

実際に地域でワークショップを行う場合にも、住民が抱える問題は様々で互いの問題を知らないということが予想されます。そのため、お互いがどんなことに困っているのか、何から手を付ければ良さそうか、という共通認識を持たせることを意識しました。

■ワークショップ1回目の課題

先生からもらったフィードバックの課題部分。

"•Try to be more persuasive - "When they go home, what do you want them to do?"
Realising new information is a good start but you should it take it further.

•During the "Telling stories" activity, how could you make the audience talk to each other more?

•Ask audience to comment on each other's opinions. E.g. "Shingo, what do you think of Yuki's idea?"

最大の課題は"persuasive"な(説得力のある)話し方です。これは訓練修了まで言われ続けていました。

落ち着きがある分どうしても単調な話し方になりがちなので、変えていかないといけません。

それから極力参加者に話をさせること。「プレゼンの場合はプレゼンターがほとんど話すけど、ワークショップの場合ファシリテーターの話す割合は2割でいい。あとの8割は参加者にしゃべらせるんだ」と、先生から呪文のように言われていました。

この8:2の比率に近づくほど、議論が活発になり参加者の得られるものが増えるというのはワークショップを重ねるごとに実感できました。

最初はワークショップなんて何をやればいいのか分かりませんでしたが、1回やると次に繋がるテーマや問題も見えてきました。

正直、実際現地に行ったらワークショップなんてそう簡単には出来ないだろうし、住民が求めてないかもしれません。

ただ、ファシリテーション力はチームで問題解決に当たる場合間違いなく必要になるので、この5回のワークショップを通して経験を積めたのが70日間の訓練最大の収穫でした。


タケダノリヒロ(@NoReHero)


(関連記事)
2015年6月20日付
JGAP寄稿者短信:前編「備えよ! 青年海外協力隊 コミュニティ開発〜技術面接編」http://japangap.jp/info/2015/06/jgap14.html

2015年6月21日付
JGAP寄稿者短信:後編「人物面接編~青年海外協力隊 コミュニティ開発のケース」http://japangap.jp/info/2015/06/jgap-209.html

2015年9月21日付
JGAP寄稿者短信:「アラサーになった今こそミスチルの『花』を聴こう」
http://japangap.jp/info/2015/09/jgap-212.html


2015年5月27日付-エッセイ集 フロンティア・フォーラム
No.220:「『いつかは、おそらく』ではなく、『いま、確実に』できることを~ぼくが大手企業を辞めて、ルワンダへ行く理由」(竹田憲弘さん、 青年海外協力隊ルワンダ派遣予定)
http://japangap.jp/essay/2015/05/post-108.html

ブログ:「ルワンダノオト」http://blog.livedoor.jp/norehero/

JGAP寄稿者短信:「片道切符でインドに来た。 」(加藤遥平さん、米国大学院UC Davis卒業)
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半年前にアメリカを経った時、どこで年末を過ごすつもりだったのだろう。
タイムマシンがあれば、聞きに言ってみたいものだけど、
引っ越しと学会と、インド行きの準備に振り回され、
未来のことに思いを馳せる余裕はなかったはずだ。

まだ、アメリカに戻ってくる可能性もあったし、
周りには「途上国で、南アジアで就職したい」とも話していた。
どの組織で、どんな形で働くのか、これといったイメージはなく、
「インドの2ヶ月で決まるだろう」と楽観視していた。
実力さえ認めてもらえれば、どこでも働けるという自信があったのだ。

「南アジア」と言いつつも、実際に思い描いていたのは、バングラデシュ。
インターンを終えたら、そこで将来のことをゆっくり考えようと思っていた。
だから、ムンバイで12月を迎え、年越しもここで過ごすことを、
僕はこれっぽっちも想像していなかった。


上司の奮闘
インターンの上司にも「南アジアに残りたい」と言っていたが、
最後の最後まで、具体的な話は無かった。
だからオファーを貰った時、インドの銀行口座も、外国人登録も、
決まった住所すら無く、ビザでさえ更新が可能かも疑わしい状況だった。

後でわかった話だけれど、水面下で様々な交渉と、上司の奮闘があり、
間を空けること無く、働きながら必要な手続きを済ませることができた。

幸か不幸か、お世話になった上司とは違う部署に所属することになってしまったのは、
「広く財団に貢献できるように」という身に余る配慮から。
きっと上司が株を上げ過ぎたのだろう。


変革を続ける、インド最古の慈善財団
1892年に前身の JNタタ基金が設立されてから100年以上、
Tata Trusts は国内外(主にインド)の社会課題に取り組み、
文字通りに国の成長を支えてきた老舗機関。
活動分野も社会の変容を先取りするように変わり、
保健分野を例にすれば、母子保健から近年はメンタルヘルス、
ガンの治療・研究にも力を入れている。

設立当初からの教育分野はもちろん、農業・農村開発、都市計画、
僕が学部時代に研究していた出稼ぎ労働者の支援、
アート教育の普及、文化遺産の保全活動なども行っている。

また国内、近隣諸国で自然災害や大きな事件が発生すれば、
緊急支援から復興支援まで一貫して現地で被災者のサポートにあたってきた。

この活動範囲の広さは大きな魅力だったが、
一番の決め手になったのは、組織が大変革の真っ只中にあるということ。
それまで独立して活動していた、
いくつものTrust (Sir Dorabji Tata, Sir Ratan Tata Trust など)が、
昨年、Tata Trusts として、一つになった。
ビジネス界出身のマネジメントメンバーと、
開発分野で修士・博士を修めた経験豊富なスタッフが知恵をもちより、
壮大な実験を行っているのだ。


「伝える」を仕事に

そんな多様な機関で、僕はコミュニケーションの部署に所属し、
分野を横断して、教育、保健衛生、都市開発、
最近ではチェンナイの復興支援チームと共に、
それぞれのプロジェクト、現場での活動を、

1. 組織内 2. 政府 3. 外部パートナー 4. 一般市民

に「わかりやすく伝える」、そんな仕事をしている。
具体的には、現場でプロジェクトのアセスメントをしたり、
インターンの時のように活動を映像におさめ、ドキュメンタリーを作ったり、
それぞれのオーディエンスに向けた資料の作成・デザインも行っている。

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「何かを与えられた人は、何かを期待されていることを忘れないで」
記録の残る限り、初めての日本人スタッフだそうで、
現在オフィスに居る唯一の外国人でもある。
そもそも外国人向けのポストがめったになく、
ビザの誓約や手続きの煩雑さを考えると、外国人を雇うのは安くないからだ。
つまり、それに見合った価値を出していかなければならない。

ここ数ヶ月、大きな舞台での役割を任されることも多くなったが、
僕にしかできない仕事かと言えば、疑問符がつく。
珍しい組み合わせのスキルを持ち合わせているとはいえ、
個々のスキルは、それぞれの専門家に及ぶものではない。
一つ一つを高めつつ、自分にしか出せない役割を明確にする。
それがしばらくの目標である。


「私には、キミが財団に居る未来が見える」
アメリカを出る直前、ドイツ人の恩師が言った言葉は、半分当たり、半分外れた。
その当時、僕も恩師も Tata Trusts を「財団」とは見ていなかったからだ。
それでも恩師の言った通り、これ以上恵まれた職場を、僕は想像できない。
「運と縁」と言ってしまえばそれまでだけど、
それをたぐり寄せる「コツ」のようなものがあると思い、こうして振り返ってみた。

一つ思い浮かぶのは、「ひとつひとつの仕事を全うしてから次へ」と頂いたアドバイス。
自分にキャパシティが無かったこともあるが、
修論も、インターンのプロジェクトも、次の進路を気にしていたら、
ここにたどり着けるような成果は出せなかった。

もう一つは、
「好きな場所」「好きな人」の少しでも「近く」を目指してきたこと。
インドは初めてだったが、バングラデシュの経験から、
南アジアが肌に合うことはわかっていたし、
バングラに戻りたい思いもあって、ここまで来た。
大学院の選択も、これまでのインターンも、尊敬する、あこがれの人がいる、
そんな職場、環境を求めてきた。これだけは一貫している。
インドでの経験が、今後どこに繋がるのか、はっきりとしたイメージはないけども、
これからも動き続ける、これだけは確かである。

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(関連記事)
2012年7月8日付 フロンティア・フォーラム寄稿
No.75:「米国留学、国際NGOインターンを経て、バングラデシュ~国境なきコミュニティデザイナーを目指している私」 加藤遥平さん(当時、筑波大学5年) 
http://japangap.jp/essay/2012/07/ngo.html

2015年8月12日付
JGAP寄稿者短信:「されどクラクションは鳴り続く。インドの喧騒と静けさの中で~タタ財団でのフェローシップ」(加藤遥平さん、米国大学院UC Davis卒業) 
http://japangap.jp/info/2015/08/jgap2uc-davis.html

2015年7月10日付
JGAP寄稿者短信:ボクとアメリカとインドをつなぐ、大学院での2年間」(加藤遥平さん、米国大学院UC Davis卒業) http://japangap.jp/info/2015/07/jgap20142015uc-davis-1.html

2014年11月10日付
JGAP寄稿者短信:「大学院卒業後の進路~これからのキャリアを考える」(加藤遥平さん、米国大学院UC Davis在学中) http://japangap.jp/info/2014/11/jgap-uc-davis.html

2014年8月30日付JGAP寄稿者短信:「米国大学院生の懐事情 ― 留学費用についてのあれこれ」(加藤遥平さん、米国大学院UC Davis在学中) | ギャップイヤー・ジャパン: http://japangap.jp/info/2014/08/jgap1-----uc-davis.html

2014年8月3日付 JGAP寄稿者短信:「大学院1年目を振り返って --- 米国大学院で学んだ個人戦と団体戦」(加藤遥平さん、米国大学院UC Davis在学中) http://japangap.jp/info/2014/08/jgapuc-davis-2.html

2013年12月16日付 JGAP寄稿者短信:「米国大学院の教壇で学んだこと」(加藤遥平さん、米国大学院UC Davis在学中) http://japangap.jp/info/2013/12/jgap1220-happiness-architect.html

2015年1月17日付JGAP寄稿者短信:「2014年から2015年へ~振り返りとこれからのテーマ」(加藤遥平さん、米国大学院UC Davis在学中) http://japangap.jp/info/2015/01/jgapuc-davis-3.html


ブログ:The Rad Visionary
http://yoheikato.weebly.com/1/post/2013/12/161.html

JGAP寄稿者短信:「海外ボランティアのすゝめ」(荒井昭則、東京工業大学金属工学科 4年次休学中)新しい新井さん.jpg

☑海外ボランティアのすゝめ 第一章 ~「学び」とは~
 「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と言えり。されば、天より人を生ずるには、万人は万人みな同じ位にして、生まれながら貴賤上下の差別なく、
(中略)
 されども今、広くこの人間世界お見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるはなんぞや。『実語教』に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。

 福沢諭吉の「学問のすゝめ 初編 第一段落」の文章です。
天は人の上にも下にも人間を作らない、つまり平等であるのに、貧富の差や、かしこさの差が出来てしまっている。昔の教えに、その差は学ぶか学ばないかで生まれるとあります。

では、現代でその差を生み出している「学び」とは一体何なのでしょうか?
数学や理科などの「学び」、スポーツや芸術などの「学び」、そして海外ボランティアとしての「学び」が挙げられます。


☑海外ボランティアのすゝめ 第二章 ~「比較」すること~
 何が「貴いか」。何が「賢いか」。何が「正しいか」。この問いに対して自分なりの答えを見つけていきましょう。
学ぶ上で必要なのは「比較」です。自分が今いる環境、今周りにいる人とは違った場所・人と関わり「比較」することで見えてきます。

 あくまで「貴さ」や「賢さ」は相対的なものです。なので、今の自分が見ているものを基準とし、他のものを測ってみましょう。
ここでオススメなのが、海外ボランティアです。

 まず、日本よりも物価、宗教、考え方が違う海外の国に行ってみることが、「学ぶ」上でのポイントになると思います。
次にボランティアをオススメします。例えば、旅としてネパールに行った場合、食事を手で食べることはほとんどありません。ですが、ボランティアで行った場合現地の人と、触れ合い生活し、食事も手で食べることになります。ここには多くの発見のチャンスがあります。ボランティアというのも「学び」のポイントの一つです。


☑海外ボランティアのすゝめ 第三章 ~「物差し」の確立~
 今日本は、安保法案の問題、米軍基地移転の問題、様々な問題を抱えています。
それに対し、一般の国民が「学べる」場というのはテレビ、インターネット、SNSなど様々な場があります。ただ、その莫大な情報量の影響で、「いったい何が正しいの?」と自分の中の「物差し」を見失うことがあります。

 今一人ひとりに求められていることは、まずその「物差し」を確立することだと考えられます。

 何が「貴いか」。何が「賢いか」。何が「正しいか」。この問いに対して自分なりの答えを見つけるということです。
そのためにも、外の世界に出て、自分の周りとは違った環境で、様々な人と交流し、海外ボランティアという「学び」に挑戦してみましょう。

 現在私は休学し、そんな「学び」を行っています。自分の中にクロムモリブデン鋼(ビッカース硬さ302~415Hv)のような硬い「物差し」を確立させたいと思っています。
良ければブログもチェックしてみてください。
http://sekayume.com/


最後までお読みいただきありがとうございます。

プロフィール:
荒井昭則
東京工業大学金属工学科 4年次休学中
WEBSITE: http://sekayume.com/
Twitter:@inu_gao
Facebook: https://www.facebook.com/akinori.arai.0311

(関連記事
2015年5月1日付
No.216:「ボランティアで世界を変える」(荒井昭則さん、東京工業大学金属工学科 4年次休学中)-エッセイ集 フロンティア・フォーラム:
http://japangap.jp/essay/2015/05/-4-4.html

海外ギャップイヤー事情 米国編:博士課程修了後、ギャップイヤーを取得するのはありだろうか!?」の巻ヨーク1.jpg 


 英語圏のウェッブサイトRedditはオンラインのニュースや面白い記事を掲載している。そこには、AskRedditというコーナーがあり、読者から質問を受付け、会員は様々な情報、気の効いた回答を提供している。また、そのトピックについてのコメントを誰でもつけて討論することが出来る電子掲示板の一種でもある。

 今回掲載されていたのは、博士課程修了後、すなわち博士号を取得して、ポスドクなり教員や社会人になる前にギャップイヤーを取得するのはありだろうかという問いかけだった。現在、米国では、メディカル・スクール(日本の医学部に相当するが、通常理系の学部を卒業してから入学する)進学前にギャップイヤーを取得し、医療機関でのインターンや国内外の海外ボランティアを行うことが増えている。しかし、今回は博士課程での議論で注目される。

 おおよそ、下記のようなやりとりであったが、概ね博士課程の途中で休学の形でギャップイヤーを取得するか、理系なら奨学金を博士号取得前に取れるので、博士号取得後でも、ギャップイヤーは満喫できそうということだ。

                             記

 質問者は、次のように問う。
「大学を卒業してそのまま博士課程に進学したが、これまでギャップイヤーを取得したことがなかった。そこで就職で身動きが取れなくなる前に、ギャップイヤーを取得しておくことはいいんじゃないかと思っている。博士課程の真っ最中にギャップイヤーをやるなんて、多分無分別だということはわかっているので、博士号取得後にギャップイヤーを取ることがありかどうかを知りたいと思っている。

 さて、博士課程修了後にギャップイヤーを取得することによってもたらす大きな影響はあるだろうか? それともそのままポスドクの研究員として進むか、就職をするか、他に何か道はあるだろうか? そもそも博士号取得後のギャップイヤーって、よくあることだろうか?あるいは不利な点はあるだろうか?」

会員Aは回答する。
「君は何の分野にいるの? 研究の世界に入っていく計画があるのならば、休みをとる余裕なんてないよ。一旦そこを離れてしまったら、戻ってくるのは不可能に近いよ」

質問者
「専攻は物理学だが、アカデミアでの研究職としてのキャリアを積みたいとは考えてない。できれば研究でなく、学生の教育に専念する教授になりたいと思っている。 またはその教育業界で仕事に従事するのもよいし、あるいは高校の教師か何かでもいいかなと思っている。」

会員Aその2
「もっと現実的なことだけど、質問する。一体1年間のギャップイヤーで何をしたいと考えている? 私は、大学と大学院の間にギャップイヤーを取得して小売業界で働いた。どうにかしてお金を稼がなくてはいけないし、その場その場の一時しのぎ仕事をやるよりも自分のフィールドで働きたいでしょう。」

会員Bその1
「この時点では、あなたは奨学金をもらうのはやめて、実際に給料を取り始めたいと思っているように感じるが・・。この3~4年の間で君がどう考えていくのか想像するのは難しい。」

会員Bその2
「博士課程プログラムではうまくいっているんですか?博士課程を修了してから、休暇をとりたいと思っているのか、それとも修了前に休暇をとりたいと思っているのか?」

質問者
「まだ修了するまでには3~4年はかかるし、不明といったほうがよい。さきほどの質問に正確に応えると、博士課程を全て修了してから休暇を取りたいと思っている。」

会員Cその3
「なぜまだ博士課程を修了していないのに、ギャップイヤーを取ろうなんて計画しているのか? 修了までにこの先はずっと続くよ。これから3~4先のことが誰にわからない。
大学を卒業してすぐに博士課程に進んだそうだけど、始める前に休暇をとらなかったことを後悔しているのか?
また、ギャップイヤー中に何をやるのか計画しているか? 博士課程を修了した後にはお金なんてほとんど残っていないことは保証するし、たぶん何か仕事につかないとだめじゃないかな。」

質問者
「的確な質問なので、具体的に書いておこう。
私が質問したかったのは、ギャップイヤー取得が分別のあるものなのかどうかとういことだ。いつかとりたいと思っていたことだが、これまでのところそうしてこなかった。だから気持ちが時々揺れている。でも全く燃え尽きてしまったわけでもない。
これまでギャップイヤーを取らなかったことには少し後悔している。1年間があったら旅をしたり、経験をつんだりできただろうが、ギャップイヤーの後に良い大学院に行けなくなるという危険を冒したくなかった。
ギャップイヤーが取れたら、絶対に旅をするだろう。 自分はかなり倹約家だし、特別奨学金もあるし、お金もかなり貯められるだろう。」

会員Dその4
私の場合は、この学期が終わったらプログラムを休んで少なくとも1年間はギャップイヤーを取得するつもりだ。理由はいくつかあるが、主な理由はギャップイヤーを取らずしてこの世界で起こっていることを何も見ずに、5年以上も研究・学習ばかりの生活に入ることを後悔しないためだ。
私のプログラムは休学してもペナルティなしに再登録できるということがわかったから、君にも後悔して欲しくない。ただデメリットは、後に、研究助手になるための予算権限を持っているアドバイサーを見つけにくいことだ。私はトップ20に入る理数系(STEM)の大学にいるので、君が物理学を勉強しているなら、多分、多くの大学に同等のプログラムがあるだろう。
何も君のプログラムをやめろとは言っていないが、3~4年後に休暇をとるために、常に心が迷っているよりも、終了後でなく、今やったほうがずっといいのではないかと思う。両方の世界の一番良いところを得られるかもしれないから。

質問者
考え方が、とても役に立ちました。

会員Eその1
「もしどこにも働いたことがないなら、就職先を見つけるのはとっても難しいことだと聞いている。また一旦学問の世界から離れると、再びアカデミアに戻るのはほとんど不可能に近いとも聞いている。
ギャプイヤーって、3カ月ぐらい休暇をとって旅行するの?それならかなり普通のことじゃないですか。履歴書に書けるようなこと(語学集中コースとか、プログラム作成)をやるつもりなら、それもかなり合理的ですね。1~2年、友達と醸造所で働く?やったことのない人よりたぶん大変なことになるだろうね。」

質問者
「いいことを聞けてよかった。少なくとも3カ月間をつかって旅行をすることは普通だってことを。大筋はこういう方向性でやってみよう。 コメントありがとう。

会員Fその2
「博士課程が修了する頃には、ギャップイヤーを取得するお金なんてないだろう。実際、借金まみれで貯金もないだろう。すぐに仕事か、ポスドクのポジションを見つけなければいけないだろう。特別奨学金のほかに十分な収入源がなければ他に方法はないだろう。」

会員Gその3
「それは人とプログラム次第だ。私とパートナーの場合、つましく暮らし、特別奨学金ももらい、博士課程修了時には50,000US$~100,000US$(600万円から1200万円)の貯蓄があるはすだ。(贅沢な暮らしをして追加の奨学金がなければ最低額を、できるだけ贅沢な暮らしをせずに追加の奨学金を1つか2つ加えられれば上の方の額を貯蓄できるはず)加えて、大学時代に貯めたお金もある。
経費のかからない国に関していえば、一人年間10,000ドル(120万円)あればかなり快適に旅ができるだろう。博士課程修了後に放浪の旅にでることはいつも金銭的に制限されることではない。」

会員Hその4
「理科系分野なら大丈夫だ。今の時点でクラスメートの中に借金を抱えている人はいないよ。」

文・JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子

(関連記事)
2015年8月1日付ス
「今秋から新たに10大学で"ギャップイヤー制度"が誕生する!」(砂田 薫)-代表ブログ http://japangap.jp/blog/2015/08/10.html

2015年5月15日付
文科省が平成27年度「ギャップイヤー・プログラム」の公募状況を公表~応募は38大学。選出は12件程度を予定 http://japangap.jp/info/2015/05/273812.html


2015年1月29日付
「ついに大学に、文科省の"ギャップイヤー予算"が付く!」(砂田 薫)-JGAP代表ブログ
http://japangap.jp/blog/2015/01/-27-httpwwwkanteigojpjpsingisouseikihonseisakudai2s6pdf.html


2013年1月9日付 なんと、大学院が「ギャップイヤー・プログラム」を創った?!~ "起業家精神と経営管理の"ギャップイヤー修了書"が授与される南ア・有力大学院1年専修コースが出現-JGAP代表ブログ
http://japangap.jp/blog/2013/01/-httpkodamayusukewordpresscom20121207efbc91efbc99e6adb3e381aee88ba5e3818de8b5b7e6a5ade5aeb6e38081e4b.html

※「海外ギャップイヤー事情」100超記事の一覧リスト(右ナビ)→http://japangap.jp/info/cat44/

【JGAP年末イベント告知】
12/17(木)18:30~ JGAP寄稿者トーク・イベント@銀座 「4年目社員、アフリカへ〜2年間のギャップイヤーでの収穫とコンゴ・メロンパン・フェスティバル報告」参加者募集(20名、資料費・飲料込:500円)-日本ギャップイヤー推進機構協会(JGAP) http://japangap.jp/info/2015/12/12171830jgap-4220500.html

JGAP寄稿者短信:「最近流行のイノベーションとカンボジア:フィンテックと民泊とUbarとカンボジアの・・・ 」高さん写真.jpg   


気がついたらあっと言う間にすっかり今年も年の瀬。
日本ではそろそろ年内手仕舞い&正月突入モードになっているかと思うが、カンボジアは(というか弊社は)おそらくそうでもない。

カンボジアは暦年の正月、中華系の旧暦正月(来年は2月初旬)、カンボジアの正月(毎年4月中旬)と、正月が年に3回も訪れるとてもおめでたい国ではあるけれど、暦年の正月は1月1日が祝日になるくらいで、その他2つの正月に比べてそれほど盛大に祝う(というか休む)期間となっていない。 むしろその手前のクリスマスに本気モードになるのが例年の通例である(有り難いことに祝日化はしていないけど)。

ハロウィーン、クリスマス、正月、バレンタイン、など諸々、各々の歴史的起源やら宗教的背景やらには頓着せず無節操に全て飲み込んで祝ってしまうあたり(なぜか感謝祭はその対象に入っていないあたりも)、日本とカンボジアに何か根底で通じているものがあるのではないか、、などと日本&カンボジア両方好きな面々が抱きがちな"つなぎたい妄想"が、祝日の長期休みが来るたびにふと頭をよぎったりするが、何にせよカンボジアは現在、特に正月気分という感じではないことは間違いない。

かつ、ガチクメール現地企業である弊社としては、当然ながら来年2月8日を春節(旧暦の元日)とする中華系旧暦正月は絶賛通常営業予定であり、世の中の趨勢はさておきお休みにはしない。 
家族が中華系の流れをくむ社員達は当然、法令に定める有給休暇を取る権利はあるので、それを有効活用してもらう事になる。
ちなみに、むしろ有休を消化せず余っている社員が多い事が最近の小トピック@弊社になっていて、年内12月のムチャな有休消化(12連休とかw)を防止しなきゃ、、という流れから、いよいよ来年から社員旅行が導入されそうだったりするが、何にせよ来年からは年間まんべんなく計画的な有休消化を促す事になっているw

ということで、11月の水祭り大型連休のあと、来年4月(のカンボジア正月)まで長期連休がない12月〜3月はカンボジア事業として走り時なので(かつ弊社事業的には繁忙期だし)、正月モード一切なしで突っ走る所存であります。 
あ、ちなみに些事ながらこの年末年始は3年ぶりに日本で過ごす事になります社長(筆者)はw 社長がいなくても現場は意外と回るのです(ようやくだけど。。w)。

とまあ、細かい弊社事情はさておき、今回はつい先日12月11日の日経朝刊に気になる記事が同時に掲載されていたのでそのお話。 その記事というのは下記の2つでして、、。
ーーーーー

<国際送金、即日決済に 〜世界の大手40行が結束し短縮>
日本の3メガバンクを含む世界の40行以上の大手銀行は国際送金を抜本改革する。
これまで3営業日ほどかかった決済期間を短縮して送金の当日に完結させ、手数料も銀行間で開示して透明性を高める。1~2年内の実現を目指す。

・・(中略)・・金融とIT(情報技術)を組み合わせたフィンテックの発達で異業種からの安い決済サービスの新規参入が増えたことに世界の大銀行が結束して対抗する。

・・(中略)・・資金移動の情報はリアルタイムで依頼人や受取人に知らせ、取引がどの段階にあるのか分かるようにする。中継銀行など複数の金融機関が関わって不透明だった手数料も銀行同士で価格を開示し、最初から顧客に提示できるようにする。手数料を比べやすくなるため、手数料の引き下げにつながる公算が大きい。枠組みは2年後の稼働を目指すが、一部は2016年9月までに先行して始める。



<「民泊」許可制に 自民小委が確認>
自民党の観光立国調査会の小委員会は10日に会合を開き、一般住宅に旅行者らを有料で泊める「民泊」について、厚生労働省が旅館業法で定める「簡易宿所」の基準を緩和して営業許可を出す方針を確認した。
今年度中に同法の省令を改正して解禁する見通しだ。訪日客の急増で都市部ではホテルが不足。政府は観光立国に向けた受け入れ体制の強化を進める。

・・(中略)・・現在はインターネット仲介を通じ、大半の貸し手が違法状態でサービスを提供している。厚労省は営業許可を実際に出す都道府県などが民泊の状況を把握し、トラブル時などに迅速に対応できるようにする。

ーーーーー

①については、「なんだ、やろうと思えば出来たんじゃん」と感じざるを得なかった、というお話。

「国際送金は中2〜3日かかるもんだ」とえらく長い事「金融常識」として我慢を強いられてきた「不便」に対して、今やすっかりビジネス用語として市民権を得た「フィンテック」を司る新興系皆様が、一昔前はマフィアやテロ資金の温床とも言うべき「地下銀行」などと揶揄された諸々所業を、エスタブリッシュにITを駆使してる事を前面に押し出しつつ「人の役に立ってます」と合唱しはじめた途端、既得権益にあぐらをかいていた旧態系皆様(大手銀行)がやむを得ず不便解消に乗り出した、というお話で、やろう思えば(やらざるを得なくなれば)あっさり解消できたんだ、やっぱりね・・・というのが概要である。

②については、既得権益をお持ちの皆様が「伝家の宝刀」だと思っていた許認可ラインセスに関して、当局からあっさり梯子を外されそう(新興系の方々にもあっさり宝刀が割り当てられそう)というお話。

「爆買い中国人」に代表される大量の訪日外国客が、既存の旅館やホテルがあまりに予約とれない(既存の旅館・ホテル業者が対応しきれない)せいもあって、インターネットで簡単に一般個人宅宿泊先を探すのが定着化してきた(そういう手配を生業とする「AirBnB」など新興系の方々が現れた)。
それに危機感をおぼえた既存旧態系の皆様(旅館・ホテル)が、「そういう個人宅宿泊は旅館業法に違反している」として抑えに入ろうと声を上げていたが(小声にしかなってなかったがw)、当局側があっさり「むしろ許可した方が国益にかなう」とOK出す流れになりそう、、というのが概要である。

どちらの話も、小粒ながら勢いある新興勢力が、旧態依然とした体制やら既得権益やらを突き崩した感があって、話を聞く限り庶民感覚では痛快の極みである事この上ない。

ところで経営の神様といわれるピーター・ドラッガーによると、「イノベーション」とは世の中により大きな価値、新たな価値や行動を生み出し、市場や社会に変化を与えるもの、らしい。

「イノベーション」と聞くと(文系な筆者だけかもしれないが)何か難しい技術や知識の発明の事かと感じてしまうが、ドラッガーによるとそれは「イノベーション」を起こす道具であって、実際の「イノベーション」とは「結果として生まれる、今までに世の中になかった新しい価値や新しい行動」を指すようだ。

よく例えに挙るのがアップルのiTuneやiPodで、「イノベーション」はiTuneの土台となってるネット技術とかiPodを作る機械技術ではなく、それらによって「消費者による音楽の買い方や聞き方が激変し、更には歌手や音楽に関わる会社の動き方や稼ぎ方が激変した事」が「イノベーション」と呼ぶべきもの、なのだそうだ。  

「イノベーション」を発明された技術や知識と捉えず、社会を変化させる価値や行動(を生むもの)だとすれば、上記の①・②はまさに「イノベーション」と呼ぶべきものだろう。

国際送金が即日で行われ(送金情報もリアルタイムに把握できて手数料も安くなる)、宿泊する先が空いている個人宅になる(高層ビルの夜景がキレイなマンションもあるだろうし、田舎の素朴な和風一軒家もあるだろう)。 
既存の旅館・ホテル・銀行も、これに対応して自らの動き方を(存在理由そのものですら)変えて行かざるを得ない。 何やらすごい話だ。

今年の11月にシンガポールで、今や大事業投資家になってしまった前職同僚と食事に行った際、彼が当たり前のように使っていたタクシー配車サービス「Ubar(ウーバー)」を体感してかなりの感動を覚えた。
ホテル入り口の前(出たとき客待ちタクシーはいなかった)で、彼がスマホをちょちょっと打つと、ポンの何かレスが帰ってきて、数分後に車が到着(なぜかジャガーだった、たぶん普通の個人車)。 で、降りる時も小銭支払いがいらない。 スマホのアプリ経由でクレジットカード決済されるらしい。 
ニュースや情報で「知っている」のと実際に体感して「わかる」のとの違いを久しぶりに痛感させて頂く体験であった。

その翌日に、インドネシアで盛り上がっている「GO-JEK」というサービスを知った。
渋滞が酷いインドネシア首都ジャカルタで庶民の足となっているバイクタクシー(現地語でオジェック、OJEK)のUbar型サービスで、Ubarのタクシーと同様にいつでも呼び出せ、しかも買い物代行やデリバリー、ケータリング、出張マッサージ師手配までやるらしい。
実際にUbarを体感した翌日だったので、その凄まじさ(凄まじく広がるだろうという予感)にとても衝撃を受けた。


11月にシンガポールで衝撃をうけ、12月に日経新聞の上記ダブル記事に感心させられ、、、筆者にとって今年2015年後半は、今世の中に起こっている「イノベーション」を一気に体感させられるとても印象深い期間となった。
(実際は各々もうとっくに起こっていて、筆者は遅まきながら今更知っただけ、という話だけどw)

なお、筆者の今年最初の「イノベーション体感」は、実はもう少し前に起こっていて、今年の6月あたりに「ドラッガーと論語」という本を読んだ時だった。

本著いわく「技術革新としてのイノベーションとは最も遠いイメージにあるが実際はイノベーションであるのが『割賦販売』」で、その代表例として農耕機具の割賦販売が取り上げられていた。


高さん書籍.jpg
『ドラッガーと論語』(安藤歩著)のP100-101。 筆者がやっている事もまさかのイノベーション。。

なんと遅まきながら筆者がカンボジアでメイン事業とやっているのは、技術系イノベーションとは最もかけはなれたイメージながらも「イノベーション」なのだそうです。 自身でやっているので間違いなく筆者自身が「体験」している事が、事後的に「イノベーション」であると分かった、というお話。

ということで、ドラッガー関連書籍にお墨付きを頂いたと自分勝手に判断し、筆者のカンボジアメイン事業(農機の割賦販売)もドラッガー的イノベーション認定されたものと勝手に思い込ませて頂きますw  自分で思い込むだけなら人畜無害のはずですのでw

もしかしてUbar、AirBnB、フィンテック系と同じ括り・・・?  まあユニコーン(一角獣 ※)にはなれなそうだけどw ・・あくまで筆者の独り言ですが、、以上ですw

(※ユニコーン:企業評価額が10億ドル以上の非上場ベンチャー企業を指す最近の業界用語)


                          
髙 虎男
JC Group President CEO


2011年11月2日付 No6:「同世代間での"国内競争力"を磨けばよかった時代は終わった」 JC Group President CEO 髙 虎男さん-エッセイ集 フロンティア・フォーラム
http://japangap.jp/essay/2011/11/jc-group-president-ceo.html

2014年1月25日付寄稿者短信:「話が違う大事な話~カンボジア"万(よろず)"情報局」(髙 虎男さん、JC Group President CEO ): http://japangap.jp/info/2014/01/-2014.html

2014年11月18日付
寄稿者短信:「池上彰に学んだカンボジアの今」(髙 虎男さん、JC Group President CEO) :
http://japangap.jp/info/2014/11/-jc-group-president-ceo.html

2014年12月31日付
寄稿者短信:総論と各論~とある日本人20歳若造の非日常 in カンボジア」(髙 虎男さん、JC Group President CEO) : http://japangap.jp/info/2014/12/-jc-group-president-ceo-1.html

髙 虎男のブログ:カンボジア"万(よろず)"情報局
http://yoroz-cambodia.jcgroup.asia/

【JGAP年末イベント告知】
12/17(木)18:30~ JGAP寄稿者トーク・イベント@銀座 「4年目社員、アフリカへ〜2年間のギャップイヤーでの収穫とコンゴ・メロンパン・フェスティバル報告」参加者募集(20名、資料費・飲料込:500円)-日本ギャップイヤー推進機構協会(JGAP) http://japangap.jp/info/2015/12/12171830jgap-4220500.html

新ロゴJPEG版.jpgのサムネール画像のサムネール画像JGAPが「翻訳・広報(編集企画等)」の2部門で、ボランティア・プロボノ募集(12月31日締切)


 ギャップイヤーの研究・推進・啓発をミッションとするJGAPが、公式ウェブ(注1)の「広報(編集企画等)・翻訳」の2部門で、それぞれボランティア・プロボノを募集いたします(応募締切:12月31日締切)。お早めに、お申込み下さい。

注1:JGAP公式ウェブサイトの月間訪問数は5.8万人超で、月間PV(閲覧ページ数)も13万PV超→http://japangap.jp/info/2014/02/jgap55114pv12pv.html


 

【内容】

1.具体的な内容は、
 「広報」部門は、人気エッセイ欄「フロンティア・フォーラム」の編集企画や識者を対象とした「私のGAP YEAR時代」インタビュー時の写真撮影や同行した後のテープ起こし、校正作業などです。また、ワクワクする寄稿者スカウティングも楽しめます。
「翻訳」部門については海外文献の翻訳(やさしい"読み物"系もあるので、スキルベースで英検準1級かTOEIC730点以上)です。


【条件】

1.一日平均1時間程度(=1ヶ月計30時間)のイメージでも、お気軽にご協力いただきます。(教育や社会問題に関心高い"お母さん世代"、産休・育休時でのウオーミング・アップとしての関与も大歓迎!)。特に翻訳部門は、東京以外(海外含め)であっても全く差し支えありません。 

【その他】

1.成果物が公式ウェブ上に関与された成果物が掲出される場合、本人のご希望により、本名・イニシャルが入ります。

2.ご本人がやりたいことを相談し、尊重します。

【応募・締切】

年内12月31日(木)中ですが、お早めにメールにて、①お名前・ご所属・仕事(学生・院生の場合は専攻)内容 ②応募部門(翻訳か広報と明記)簡単な応募理由をご記入のうえ、お送りください。ご応募の秘匿は厳重にいたします。

 メールアドレス:info※japangap.jp  ※部分を@に変えてください。

メールの宛名は「広報・翻訳公募」宛に送付願い ます。


※ 尚、応募者多数の場合は書類選考となりますが、その後、「翻訳」部門を除き、「広報」をご希望の方は都内で直接お会いして、面談して双方合意の上、決定いたします(面談に係る交通費は支給いたしません)。

JGAP年末イベント告知:
12/17(木)18:30~ JGAP寄稿者トーク・イベント@銀座 「4年目社員、アフリカへ〜2年間のギャップイヤーで何が得られたか?」参加者募集(20名、資料費・飲料込:500円) 日本ギャップイヤー推進機構協会(JGAP) http://japangap.jp/info/2015/11/12171830jgap-4220500.html

12/17(木)18:30~ JGAP寄稿者トーク・イベント@銀座
「4年目社員、アフリカへ〜2年間のギャップイヤーでの収穫とコンゴ・メロンパン・フェスティバル報告」参加者募集(20名、資料費・飲料込:500円)


ボツワナ2.jpg
(写真出所:http://giftbotswana-japan.jimdo.com/


"多様なキャリアを考える夕べ~"長山 悦子さん、平井 萌さんに続き、一時帰国中の大村和広さん(旅するコーチ)も"トリ"で参加者に語りかけます!

 人気企業であるサイボウズで、退職しても6年以内なら会社に復帰できる「育自分休暇制度」を利用し、青年海外協力隊員としてボツワナでボランティア活動をしている長山 悦子さんが一時帰国する。そのタイミングに合わせ、長山さんに現在まで2年の活動やプロジェクトの紹介と、青年海外協力隊としてのギャップイヤーの意味をお話いただきます。

 また、コンゴへの社会貢献を自分の大好物のメロンパンと結びつけ、イベント(フェスティバル)として立案・実施し、大きな社会的インパクトをもたらした平井 萌さん(専修大学4年)に、その報告をしていただきます。


 二人の共通項は、「アフリカ」そこで、どんな化学反応が起こるのでしょうか?そして、2014年11月に日本を出発し現在世界一周中で、アジアから一時帰国している"旅するコーチ"大村和広さんがトリで、アジアで観たこと、キャリアについて語りかけます。若い世代のこれからのキャリアの選択肢やその在り方を考えるトーク・イベントを開催します。

 休学または休職してまとまった時間を得ることで、何か現状とは違うものを得たいと思っている方、あるいは大学生活に何らか違う意味を持たせたいと考えている方や、また国内外に飛び立ちたいと考えている学生・院生なども気軽にご参加下さい。

 参加者の皆さん含め、それぞれの今後のキャリアについてアット・ホームな雰囲気の中、語り合い、対話をし、素敵な夕べにいたしましょう!


【概要】
JGAP寄稿者トーク・イベント:
「4年目社員、アフリカへ〜2年間のギャップイヤーでの収穫とコンゴ・メロンパンフェスティバル報告」
開催日時:12月17日(木)18:30-20:40(受付:18:10~)
会場:株式会社クリックネット セミナールーム
(東京都中央区銀座3-11-18 眞帆ビル3階)
http://www.clicknet.jp/access/ 
募集人数:20名(申込先着順)
申込先:http://www.kokuchpro.com/event/da6712f1e6d93931a472c58344c2f61c/ 

資料代(飲料・スナック含む)500円は当日受付で頂戴します。
主催:JGAP 協賛:株式会社クリックネット 後援:EF Education First

【当日タイムライン】
18:30~18:40 砂田 薫JGAP代表
「日本の大学における進展するギャップイヤー・プログラムの現状と経済団体の評価のゆくえ」

18:40~19:20 長山 悦子さん
「4年目社員、アフリカへ〜2年間のギャップイヤーで何が得られたか?」

19:20~19:50 平井 萌さん(専修大学4年)
「コンゴ・メロンパンフェスティバルの想いと報告」

19:50~20:20 大村和広さん(旅するコーチ)
「アジアで観たこととキャリア」

20:20~21:00 Q&Aと「これからのキャリアの在り方」意見交換+懇親会(飲み物・スナックを用意します)

※ボツワナの農村の女性達が作ったクラフト商品の展示や即売もご利用になれます。

(参考)
2015年2月24日付
No.205:「私が"育自分休暇制度"を利用してボツワナにいる理由」(長山 悦子さん、青年海外協力隊員@ボツワナ共和国)-エッセイ集 フロンティア・フォーラム
http://japangap.jp/essay/2015/02/post-100.html

2014 年8月1日付
No.177:「こうしてわたしは、メロンパンでコンゴを救うことに決めました。」(平井萌さん、専修大学3年=メロンパンフェスティバル運営委員会)-エッセイ集 フロンティア・フォーラム
http://japangap.jp/essay/2014/08/3-4.html

2015年8月2日付
No.225:「休学するかどうかよりも大切なことは、自分の人生の舵を自分が握っているかどうか」(大村和広さん、旅するコーチ)エッセイ集 フロンティア・フォーラム
http://japangap.jp/essay/2015/08/post-110.html

12/20(日)13時半~ 東田直樹氏講演&対談『社会の中で居場所をつくる』出版記念 「僕たち、ちょっとは友達になれたかな」対話.png


写真: International Monetary Fund / VisualHunt.com / CC BY-NC-ND


書籍はビッグイシューの路上販売者による独占先行販売開始!定価は1600 円(税込)で、なんと800円が販売者の収入となり、年末・年始のボーナスに!

◆日時:2015年12月20日(日)
◆時間:13時30分~15時30分(12時30分開場)
◆参加費:2000円(小学生以下無料、当日支払いのみ)
◆会場:損保ジャパン日本興亜本社ビル2階 大会議室(〒160-8338 新宿区西新宿1-26-1)
・協力:損保ジャパン日本興亜 ・主催:有限会社ビッグイシュー日本
◆連絡先:ビッグイシュー東京事務所/Tel. 03-6802-6073 
E-mail: m.sano@bigissue.jp (担当:佐野未来)

 東田直樹さんは、『自閉症の僕が飛び跳ねる理由』(英語版『THE REASON I JUMP』)が英国・米国・カナダでベストセラーとなっている。彼に密着したドキュメンタリ―『君が僕の息子について教えてくれたこと』(2014年8月NHK 放映)が2014年度芸術祭TVドキュメンタリー部門で大賞となるなど、世界的にも注目されている。そして、精神科医の山登敬之さんは『こどものミカタ』『新版・子どもの精神科』など多数の著書を出されている。

 この二人の往復書簡である、連載コラム「自閉症の僕が生きていく風景(対話編)」(雑誌『ビッグイシュー日本版』)で大人気だった企画が本となった。題 して『社会の中で居場所をつくる』(B5判変形152頁)。

「普通の人のように話したくても話せない」という重度の自閉症を持ちながら10代から文章を綴り、ベストセラー作家となった東田さんと、山登さんが、2年5か月、57回にわたり、「記憶」、「自閉症者の秘めた理性」、「純粋さ」、「嘘」、「自己愛」、「自分らしさ」、「人間という生き 物」といっ た根源的な問いについて、当事者、医者という立場をこえて率直に語り合った往復書簡本は前代未聞だ。

 当日はこの本の出版を記念し、記念講演&対談イベントが実現する。皆様の質問に、東田さんには文字盤を使って答る時間も設ける。

 尚、12月10日、ビッグイシュー販売者による路上での独占先行販売を開始する!定価は1600 円(税込)。本体価格の半分以上の800円が販売者の収入で、年末の一時金、新年のお年玉になる。

 尚、新年1月15日から全国の書店でも発売予定。販売者のいない地域でも購入できる。

JGAP年末イベント告知:
12/17(木)18:30~ JGAP寄稿者トーク・イベント@銀座 「4年目社員、アフリカへ〜2年間のギャップイヤーで何が得られたか?」参加者募集(20名、資料費・飲料込:500円) 日本ギャップイヤー推進機構協会(JGAP)⇒ http://japangap.jp/info/2015/11/12171830jgap-4220500.html

JGAP寄稿者短信:「年齢は無次元数 」藪内さん顔.jpg


ネットで「精神年齢鑑定」なるサービスがあったので、受けてみたのですが、

結果は「43歳」

でした。


(ちなみに、実年齢はこの記事執筆時点で26歳です)

うーん、どうなんでしょう。


よく、「肌年齢」の診断とかもありますけれど、


やっぱり、実年齢よりも結果が高いと判定されると、あまり良いものではないんでしょうか。




ただ、今回の場合は全然驚かなかったんですね。


「そうか、43歳なのか」と(笑)




最近思うんですが、そもそも「年齢の判断基準」って、どこにあるんでしょう?


ぼくは昔から、実年齢より数年年上に見られることが多くって、今だとたぶん「30歳」って言っても、初対面の人であれば半分くらいの人は信じると思います。



まあ、ぼく自身も、「26年以上絶対に生きているよな」と思うくらいに(笑)いろんな経験をしてきてはいるんですが、


「1歳としを取る」って、ものすごく評価や測定が難しいですよね。



これが例えば、「1m」とか「1℃」とかの単位だと、基準が決まっているわけです。

(1mは、地球の周囲の長さをどうにかして計算した結果で、1℃っていうのは、水が沸騰する温度を100℃にした時の、100分の1ですね)


こういう単位を使う時は、コミュニケーションを取るもの同士でおおよその価値認識が共有されているわけですから、話が進みますし、共有されている宇宙が同じなわけです。

(「1kg」という単位を用いたときに、A地点からB地点までの距離を思い浮かべる人はいませんよね?)


★★★
これからすると、「年齢」なんてものはものすごく曖昧な単位で、もはや存在しなくてもいいんじゃないか、という気さえしています。


だって、年齢の基準となるものは、「地球が太陽の周りを一周した時」です。そもそも、この概念を単位の基準にすることと、世の中で「年齢」が問題にされる時に絡んでくる考え方は、多くの場合関係ありません。

(まあ、厳密に言うと人間が作った「カレンダー」が一周する間が「1歳」なんでしょうね)


例えば、地球が太陽の周りを20周すると、日本では「成人」になりますよね。これ、年齢の単位基準と何の関係もありません(笑)


年齢の場合、科学の世界よりも「社会性」のファクターが強くなってくるので、もう少し違う抽象概念で「年齢」を定義してもいいと思うんですが、そもそも社会の成り立ちも「社会ごと」に違ってくるため、「◎歳になったら●●」とか「■歳になっても▲▲」というのは、ものすごく話者の主観というか、価値観に依存してしまう部分があるわけです。


(アフリカのどこかの民族と東京では、「20歳で結婚をする」という意味は全くもって異なってくるでしょう)



こういうことを考えてみると、自分の実年齢がどうだ、とか精神年齢がどうだ、っていう話をすることでショックを受けたり、逆に生きる力をもらったり、というのは、すごくナンセンスのようなことに思えてきます。


ぼくの場合、実年齢が26歳であることにも、精神年齢が43歳であることにも、「ああ、そうなんだな」という感想以外に、持てないわけです(笑)


だって、実年齢が43歳の人でもいろいろと居ますしね。

もちろん、自分が想像していた「26歳像」と違っている、ということを悩んだりすることはあると思いますが、そもそも年齢に対する考え方なんて個人の主観に左右される部分が殆どな訳ですから、「30歳なんだから●●」なんて、意味のない単位を物差しにして測定するのではなくって、


「自分の中ではもうこれだけやったから、次の世界に行きたい」

とか


「時間をかけたけれど、まだこちらでやりたいことがある」みたいに、


数値を排除した世界で感覚的に判断して行動すればいいんじゃないでしょうか。



世の中の単位を見るときも、だいたいはそうですよね。


コップの中にある液体に手を入れてみた時に感じることは、自分が思ったより「熱いか、冷たいか」という物差しでしかありません。


この時に、自分の中で「きっと20℃だな」という部分までは想像できないわけですし、「残念!この液体の温度は53℃でした!」なんて言われても「知らんがな!」と返してしまうものです。



大事なのは、意味を持たない数字(数値)に惑わされることなく、
数値化できない自分の判断基準(軸)を持つ、ということではないでしょうか。


(もちろん、ある内容に3年間で1日10時間を投入してきて結果が出た/出ない、という風な考え方をすることは、問題ないです)


こういう風に考えてみると、「年齢」っていう考え方は面白いですね。

藪内達也
英日翻訳家


(関連記事)
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2015年4月15日付
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2015年2月27日付JGAP寄稿者短信:「さとり世代と言われますが・・・」 (藪内達也さん、英日翻訳家)- 日本ギャップイヤー推進機構協会(JGAP) http://japangap.jp/info/2015/02/jgap-196.html

8月10日付 JGAP寄稿者短信:「将来から逆算をして今を生きることは、もうやめにしました。」 (藪内達也さん、英日翻訳家) http://japangap.jp/info/2014/08/jgap3-1.html

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プロフィール:
藪内達也/英日翻訳家(観光翻訳)/翻訳×デザイン×Webのフリーランスネットワークを構築して、仕事製作中/現在は奈良を拠点に複数の仕事作り/「自分の人生の舵は自分で取る!」がモットー
詳しくはブログで(自分の考え方や哲学等について書き連ねています)

No17:「海外での出会いと発見が、僕を変えた」藪内達也さん(当時、神戸大学国際文化学部4年) -エッセイ集 フロンティア・フォーラム欄寄稿(2011年12月9日) http://japangap.jp/essay/2011/12/4.html

ブログ:自由形の掟
http://tatsuyayabuuchi.blogspot.jp/

JGAP年末イベント告知:
12/17(木)18:30~ JGAP寄稿者トーク・イベント@銀座 「4年目社員、アフリカへ〜2年間のギャップイヤーで何が得られたか?」参加者募集(20名、資料費・飲料込:500円) 日本ギャップイヤー推進機構協会(JGAP) http://japangap.jp/info/2015/11/12171830jgap-4220500.html

海外ギャップイヤー事情 米国編:「ギャップイヤー取得を周りから反対されたら!?」の巻船.jpg


 バックパックの旅に関する様々情報を提供するサイトBemused Backpacker。創設者のマイケルさん自身も救急医療に関心をもつ主任看護師だが、何よりも旅が好き。旅をとおして自分をみつめなおし、様々な経験をし、スキルを磨いてきた人物だ。

 旅がどれほど人を成長させ、すばらしい経験をさせてくれるとわかっていても、多くの人は、普通の生活に埋もれてしまって理解できない。さて、ギャップイヤーを取得して、旅を出ることに反対されたら、あなたならどうするだろうか。

三つの反応
 バックパックの旅に出ることは、若者にとって、自分ができる決断で最も大きなものの一つだろうが、残念なことに、一旦そう決めても、その決断を周りが受け容れるとは限らない。

 人生において、相当な時間をとって世界へ旅立とうと決めた時、人々の反応には普通3つのタイプがある。まず第1にヒステリックな過保護な母親のそれだ。家族や友達や知人は普通に喜んでくれるか、さもなければ自分達の生活で忙しいのでまったく無関心。外見上は喜んでいるが、 "本当にラッキーだ"と言って少しねたみ、自分達も同じようにできればいいなぁと考える。あるいは、正気でないとケチをつけ、行くべきでない理由をリスト化し始めるだろう。


どんな価値観の人がギャップイヤーに反対するか?
 この最後のタイプの人間が最悪で、耳を貸す必要はない。世の中はそういう人間で溢れていて、彼らはそれぞれの違った理由で引きとめようとするだろう。

 この種の人は既成概念の罠にはまっていて、人生の終わりのないありふれた日常のサイクル、つまり「学校→仕事→家庭→住宅ローン→支払い→定年→死」にはまってしまっているのだ。たいていの人はその考え方から逃れることができない。若者がバックパックの旅にでる選択には勇気がいる。ガッツもいる。その行為そのものだけでなく、社会規範から自分を引き離し、何か違ったことをやるということなのだ。その一歩を踏み出すのが難しく、人は難しいことが嫌いで簡単なことが好きなのだ。概して人はもっとも抵抗の少ない道をいつも通りたがるものだ。

 ゆえに若者が何か違うこと、何か難しいこと、居心地のいい場所から出て何かやることを彼らは理解しないのだ。

 心底あなたのことを気にかけてくれる人に耳を傾け、そしてあなたに対しての懸念が根拠のないものであることに全力を尽くして説明し、そして何が何でも自分の夢を追いかけることは容易いことではないだろう。時にはあらぬ方向に行ってしまい、間違いのひとつやふたつを起こすこともあるだろう。でもそれが一体何だ。そのひとつひとつが若者の成長を促し、やりがいのある人生に功績を残すことなのだ。

 同じことが人生を変えた冒険の旅が終わった時にもあてはまる。キリマンジャロの頂上で驚くような悟りを開いたかもしれないし、サハラ砂漠のど真ん中で人生を変えるようなできごとがあるかもしれない。あるいいはバナナ・パンケーキ・トレイルでの不運な出来事からありったけの楽しくて魅力的な話があるかもしれない。その全部の話を帰ってからみんなに話して聞かせてあげようと思っても、現実は誰も関心がないということもある。

 旅の話を始めようとした時に感じる彼らの退屈な表情やうつろな目をみればわかる。どれだけその話や体験がおもしろくても、彼らの小さな観念的な弱い認識力には合わないのだ。昨晩の本番の番組で起こったうんざりするような出来事や、フェイスブックで誰が誰の噂ばなしをしているか等の事の方が、あなたのまわりでおこった冒険いっぱいの話よりも、単調な居心地のよい安全な生活の中にはるかに入り込んでいるのだ。

 一旦、バックパックの旅に出てしまうと、経験が若者を変え、旅に出かける前と同じ人間ではなくなるだろう。知的にそして精神的に成長すると、それまで自分を支配していた限られた形へ押し込んでみようとしても不可能になるのだ。またかつて一緒にいた仲間達とはしっくりいかなくなるかもしれない。昔の生活、以前の仕事、以前自分が所属していた社会に戻りたいと思うかもしれないが、それがいつも簡単とは限らないのだ。若者の価値観、パラダイム、ものの見方が旅の後ではあまりにも違い、変わってしまう。受け入れがたい事実かもしれないが、折り合いをつけなければならない。


いっそギャップイヤーは理解はされにくいと腹をくくる
 たいていの人は旅をするなんておかしいと思い、若者が旅にでるモチベーションやその途中で得る経験を理解することはないだろう。でも気にすることはない。小さな世界の中に住むことは彼らにまかせておいて、若者はバックパッカーになり、そこで発見する新しい世界や人々を喜んで受け入れていくべきだ。

 旅に出るのに誰の承認も必要ないし、わざわざそれを求めるべきものでもない。ただ、若者が旅に出ている間に本当に心配し、寂しく思ってくれる数少ない人達に感謝をし、一方、世界を旅することの恩恵を理解できない人々に思いやりのある態度で接しよう。結局は自分こそが全ての恩恵に浴する人間なのだから。

文・JGAPギャップイヤー総研客員研究員 余田有子

(関連記事)
2015年8月1日付ス
「今秋から新たに10大学で"ギャップイヤー制度"が誕生する!」(砂田 薫)-代表ブログ http://japangap.jp/blog/2015/08/10.html

2015年5月15日付
文科省が平成27年度「ギャップイヤー・プログラム」の公募状況を公表~応募は38大学。選出は12件程度を予定 http://japangap.jp/info/2015/05/273812.html


2015年1月29日付
「ついに大学に、文科省の"ギャップイヤー予算"が付く!」(砂田 薫)-JGAP代表ブログ
http://japangap.jp/blog/2015/01/-27-httpwwwkanteigojpjpsingisouseikihonseisakudai2s6pdf.html


2013年1月9日付 なんと、大学院が「ギャップイヤー・プログラム」を創った?!~ "起業家精神と経営管理の"ギャップイヤー修了書"が授与される南ア・有力大学院1年専修コースが出現-JGAP代表ブログ
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※「海外ギャップイヤー事情」100超記事の一覧リスト(右ナビ)→http://japangap.jp/info/cat44/

JGAP年末イベント告知:
12/17(木)18:30~ JGAP寄稿者トーク・イベント@銀座 「4年目社員、アフリカへ〜2年間のギャップイヤーで何が得られたか?」参加者募集(20名、資料費・飲料込:500円) 日本ギャップイヤー推進機構協会(JGAP) http://japangap.jp/info/2015/11/12171830jgap-4220500.html

JGAP寄稿者短信:「地震から半年後のネパールが地震直後よりも危機的な状況になっている理由 」(川喜田 敬、 青年海外協力隊@ネパール)


ナマステ!
ネパールを襲った4月の大地震から半年以上が経ちました。
ようやく復興に向けて少しずつ動き始めています、と書きたいところですが、現実には復興どころではありません。

ある意味地震の時よりも、むしろ人々の生活は一層苦しくなっていて、危機的な状況に陥っています。

ところが、日本ではこの危機がほぼ報道されていないみたいですね。
最近、友達とLINEをしましたが、そのことを僕が話したらびっくりしていました。
僕はびっくりされたことにびっくりしました。

今、現在ネパールで何が起こっているのか。
今回はそのことについて書いていきます。

ガソリン・調理用ガス・医薬品が危機的に不足
日本大使館から在ネパール邦人に向けて送られてきたメールを転載します。

大使館からのお知らせ(15-88)
                        11月20日

ネパールの治安情勢等

1.治安情勢
 マデシ系の統一民主マデシ戦線は、「ティハール及びチャトの祭り終了後、現在行っている抗議活動を更に強化する」旨、述べているところ、今後、インド国境地域の多くの地域で抗議活動が激化する可能性があります。
11月21日(土)からは、タルー系グループもインド国境地域で抗議活動を実施すると述べています。

2.燃料の供給
 報道によれば、ネパール国内における石油製品の供給量は常時の25%程度です。
また、ネパール税関は、タライの抗議活動が始まる前は、1日あたり平均200台のタンクローリー車がネパールへ入境していたが、10月中旬~11月中旬で、1日あたり平均51台のタンクローリーしか入境していないと発表しました。

 また11月18日、当館からネパール石油公社(NOC)関係者に確認したところでは、石油製品の国内貯蓄量は改善していないということです。

3.医薬品の供給
 ネパール政府は、医薬品の不足を問題視しています。
他方、報道によれば、19日、統一民主マデシ戦線は、現在、継続中の抗議活動遂行に当たり、東部ビラトナガルの国境における医薬品等の搬送については妨害しないと述べています。
 
4.航空便(国際線)の状況
(1)中国東方航空
 一時運行を中止していましたが、今週より週3便の運航を開始しています。
(2)中国南方航空
 12月31日まで、現在のところ運航をキャンセルしています。
(3)その他国際線
 基本的には通常運行です。

5.航空便(国内線)の状況
 基本的に通常運行です。 
(国際線及び国内線の状況は、中止・変更の可能性がありますので、御利用の各航空会社から最新の情報を入手して行動するよう心がけて下さい。)

 要は、ガソリンなどの燃料、さらには医薬品が危機的に不足している状況にあります。
またここには書かれていませんが、調理用ガスも不足が深刻です。
燃料類は生活必需品ですし、医薬品は病人にとってはないと生死にかかわります。
なので、今、ネパールは非常に大きな問題を抱えていると言えます。


原因:復興のために制定した新憲法によりインドが国境を封鎖
なんでこんなことが起きているのでしょうか。
原因は今年の9月20日に公布された新憲法です。

ネパールは内戦終結後の2008年から7年間、新憲法制定の議論を続けていました。
それが4月に起きた大地震からの復興を迅速に進めるべく、新憲法の制定を一気に加速させました。

それ自体はとても評価できること。
「やればできるやん!」と僕も思ったのですが、この新憲法が原因で今回の問題が起きてしまいました。

今回の新憲法で新たな県境が決められたのですが、これに不満を示したのがインドとの国境付近に住んでいる「マデシ」というインドとつながりが深い民族。
何が不満かというと、彼らが住んでいるエリアが異なる県に分割されたこと。
この県境の線引きがマデシの政治的な影響力を弱めるための策略だとマデシの人々は考え、不満を抱えています。

不満を示したマデシの人々は憲法の修正を求めています。
そして、ネパール政府が修正に応じるまでの対抗策として、インドとの国境を封鎖しました。
これにより、ネパールへの物流が止まっているわけです。

この行動に対し、インド政府は関与を否定しています。
しかしネパール政府はインド政府を疑っていて、そんなわけはないと思っているようです。
ネパールの首相もインド政府に対し、国境封鎖を早急に解除するよう求めています。

復興どころか、日々の生活が非常に厳しい状況に
これによって、ネパールの日々の生活はどうなっているか。
一言で言うと、非常に厳しい状況になっています。

まず、ガソリン不足により、バスの本数が激減。
それにより、バスは常に超満員の状態で走っています。
本当は危ないので禁止なのですが、バスの上にまで人を乗せています。
川バス1.jpg


カトマンズ市内のバスは今のところ値上げはされていないですが、いつ上がるか分かりません。
タクシーは通常ではありえないくらい料金が高く、2倍は見ておいた方がいいです。

さらに、調理用ガスの不足。
たまに行われるガスの供給のために、長蛇の列ができています。
川ガス2.jpg

ガスがないので、レストランはメニュー縮小、営業時間の短縮を余儀なくされています。
川3.jpg


頑張って薪で調理しているお店もあります。政府による薪の販売も始まりました。

比較的な裕福な人々は、電気があれば使える調理用品を買っています。
でもこれからは乾季なので、停電が10時間以上の日々が続きますのであんまり意味がないかも。
川4.jpg


食料品は入ってこない物もありますが、まだ食料不足の事態にはなっていません。
医薬品については生活の中で直接かかわらないため、状況は分かりませんが、生死に直結する問題なので深刻です。


中国から燃料を輸入開始も、事態は長期化する見込み
こんな深刻な事態になっている。
でもせっかくできた新憲法をいきなり修正するわけにもいかない。
そこで、ネパール政府は中国から燃料を輸入するカードを切りました。

ただ中国から不足分全てを輸入できるわけじゃない。
そして、このカードを切ったということは、インドとの交渉も長期化する見込み。
ということは、物流停止もしばらくは続きそうです。


この事態にも負けないネパールの人々は本当にすごい
ただでさえ今年は地震もあったのに、燃料危機まで起こって踏んだり蹴ったり。
そんな厳しい状況ですが、ネパールの人は協力して乗り越えようとしています。

ガソリンスタンドには長蛇の列ができますが、争いは起きていません。
暴動が起きてもおかしくない状況なのに、全く起きる様子はない。

バスが不足しているので、なかなかバスが来ないときは、トラックなどが荷台に人を乗せてくれます。
僕も何度か乗せてもらうことがありましたが、本当に助かります。

こんなに深刻な事態ですが、外から来た観光客はニュースなどを見ていなかったら何が問題なのか分からないと思います。
それくらい、人々は落ち着いていて、協力的な姿勢が見られます。
その姿勢に僕は素直に敬意を表したいです。本当にすごい。

これが日本だったらどうなることか。考えただけでもぞっとします。


ネパールに来られる際は十分ご注意ください
ネパールは、今、観光のハイシーズンです。
トレッキングなどで来られる方も多いと思います。
観光業が主要な産業のこの国にとって、皆さんが来てくれるだけで十分復興への力になります。

現時点ではカトマンズ、ポカラについては問題なく観光できます。
ただ、この燃料危機の状況です。
レストランではメニューがなかったり、交通機関の値段が高かったりします。

今後、治安が悪化する可能性がなくもないので、最新の情報を常に手に入れるようにしてください。
このTwitterアカウントは情報が早いのでおすすめです。

まとめ
地震から半年後のネパールが地震直後よりも危機的な状況になっている理由を紹介しました。

新憲法の制定が原因で、インドとの国境が封鎖され、物流が停止。
それにより、深刻な燃料・医薬品不足が生じています。

事態は長期化する見込みです。
ただ、ネパールの人々は協力して危機を乗り越える姿勢を見せています。
素直にすごいなと感じています。

カトマンズ、ポカラについては現時点では問題なく観光はできますが、十分気をつけてお越しください。

プロフィール:1988年生まれ、神奈川県鎌倉市出身。
「途上国で自分の事業を興す」という夢を追いかけ、第一志望であった電機メーカーを3年で退職。
15年7月から青年海外協力隊としてネパールに駐在。

2015年4月1日付
No.212:「念願の会社を休職ではなく、退職。"日本で一番役に立たない公務員"としてネパールに行く理由」(川喜田 敬さん、 青年海外協力隊・コミュニティ開発隊員)エッセイ集 フロンティア・フォーラム http://japangap.jp/essay/2015/04/post-104.html

ブログ「過去は変えられない。でも価値は変えられる」:
http://kei-lmnop.com/2015/11/nepal-problem/

JGAP年末イベント告知:
12/17(木)18:30~ JGAP寄稿者トーク・イベント@銀座 「4年目社員、アフリカへ〜2年間のギャップイヤーで何が得られたか?」参加者募集(20名、資料費・飲料込:500円) 日本ギャップイヤー推進機構協会(JGAP) http://japangap.jp/info/2015/11/12171830jgap-4220500.html

12/4(金)19:30~ 石倉洋子さんの「Davos Experience in Tokyo」参加者募集!
ダボス10月.png


東京に居ながらにして、ダボスが体験できる!~今年最後ののテーマはズバリ、「アジア発起業」!
terramotors.png

■今回のセッション概要
 今週、金曜日12月4日は今年最後の「ダボスの経験を東京で」シリーズが開かれます。 19時半から2時間。終わった後は年末にふさわしい?ネットワーキングを予定している。

 ゲストはテラモーターズの代表取締役社長 徳重徹氏。日本の企業に勤めた後、MBAを取得し、シリコンバレーでの数年を経て、アジア市場を中心にEVバイクを製造販売するテラモーターズを起業した。実際に起業し、アジアで事業を展開する中で、何が鍵なのか、日本というブランドをどう活用するか、などを語った後、参加者の持つアイデアを検討する。キャリアを考える上で、マーケット感覚を磨くことができる。今のマーケットをどう見るか、その中で自分のキャリアをどうプランするか? この機会を捉えて、考えてみよう!


※詳細・申込は、以下のサイトから
http://dex.tokyo/next-session-32/
尚、「学生」は社会人の半額で参加できるので、申込サイトをよく読もう!

(参考情報)
■『ダボスの経験を東京で』の開催の背景
 日本では世界的な課題について英語で議論し、解決案を考え、実行する場が少ないのが現状です。
 もっと世界を舞台に、堂々と議論できる人を育てようという目的からから毎月行われているのが、一橋大学名誉教授の石倉洋子が担当するプロジェクト「ダボスの経験を東京で」(Davos experience in Tokyo、以降「DEX」)シリーズです。このシリーズは、世界の課題に関心が高く、将来ダボスのような会合に参加したいと考える方々と共に、世界的な課題について英語で議論を交わし、自身の洞察を深めることを目的としている。 http://dex.tokyo

 このシリーズでは、
1.ダボスで世界のリーダーが行っている議論、今ホットな世界のテーマや課題を、その場でグループ別に、英語でブレーンストーミングする。つまり、ダボスで行われているような知的活動を東京で少人数のグループに分かれ、英語で行う。
2.見る、聞くだけでなく、自分たちが当事者として、テーマを選び、考え、表現し、議論する。
3.同じような関心を持つ人々と会い、ともに活動する契機をもつ
ことを目指し、毎月一度(通常金曜日) 19:00開場  19:30~21:30開催されています。

■セッションの目的
世界の課題に関心が高く、将来ダボスのような会合に参加したいと考える方々と共に、世界的な課題について英語で議論を交わし、自身の洞察を深めること。

(参考:JGAPインタビュー)
「 留学、ボランティア、そして7年間のフリーター経験を今につなげる大学教授」 慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科前教授 石倉洋子さん-私のGAP YEAR時代 2011年5月30日付 http://japangap.jp/gapyear/2011/05/003.html 

7/9(木)発売 石倉洋子さんの『世界で活躍する人が大切にしている小さな心がけ』 http://japangap.jp/info/2015/07/62619davos-experience-in-tokyo.html

JGAP年末イベント告知:
12/17(木)18:30~ JGAP寄稿者トーク・イベント@銀座 「4年目社員、アフリカへ〜2年間のギャップイヤーで何が得られたか?」参加者募集(20名、資料費・飲料込:500円) 日本ギャップイヤー推進機構協会(JGAP) http://japangap.jp/info/2015/11/12171830jgap-4220500.html