代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

「旅でも留学でもワーホリでもない~"ちょこっと移住"の新しいギャップイヤーのススメ」角田さんPB213553.JPG

角田藍美(すみたあいみ)
北海道大学経済学部4年

(大学3年修了後一年間休学し春にオーストラリア、秋にイギリスへ。どこの機関も通さず、現地でシェア物件を探し自力で人脈を広げることで、低予算での海外滞在と英語習得を実現させた)

人生の自由な時間を増やしたかった
日本は社会人になると長期休みを取りにくい!
大学卒業までに英語を話せるようになりたい!
旅、海外、国際交流が好き。もっと異文化を知りたい!


これを読んでいただいている皆さんは、上記のように考えている人が多いのではないでしょうか?私自身もそうで、大学2年の時から漠然と休学を考えていました。

私は大学3年の時に3つの学生団体のリーダー格を務め、充実した日々を送っていました。しかし、これらの活動に莫大な時間を費やしたことで、入学当初の目標であった英語の習得はおろそか、自身を見つめ直す時間がほとんど取れていない状況でした。このままでは卒業できないと思い、「社会に出る前に徹底的に自己投資をしよう!」と一年間の休学を決意しました。

堀米さん写真Akihisa.jpgのサムネール画像のサムネール画像【JGAP寄稿者短信"拡大版"】
「ソーシャル・イノベーションの街で社会起業を学んだ1ヵ月 ~米国シアトルのNPO法人iLEAPによるSIISプログラム~」

堀米 顕久
(大分大学医学部医学科・2012年度 BADO! 世界を旅するチェンジメーカー奨学生)


 JGAPをご覧の皆さま、こんにちは。

 昨年8月に「フロンティア・フォーラム」欄にエッセイを寄稿させていただきました、世界を旅するチェンジメーカー奨学生(注1)の堀米顕久と申します。

 病気や障がいを抱える子どもたちの居場所づくりを模索して、国内・国外の医療施設・福祉施設・野外体験施設等への視察・ボランティアの旅をしながら情報発信を続けていますが、今回は2012年8月に参加していた、アメリカ合衆国シアトルにあるNPO法人iLEAP(アイリープ)が提供するプログラム、SIIS(ソーシャル・イノベーション・イン・シアトル;以下「SIISプログラム」)についてご紹介させていただきます。

堀米さん写真1.jpg


【JGAP寄稿者短信 "拡大版"】井口さん写真.jpg


「旅の途中」


秋田大学医学科2年 井口 明
※今月初旬アフリカを中心とする10ヶ月の「旅」から帰国


 「モロッコから西側を南下後、東側を北上し、1年間でアフリカを一周する」、そんな当初のプランからは随分と変更もあったが、日本を旅立ち約8ヶ月半、ようやく南アフリカ共和国のケープタウンに辿り着くことができた。「縦断」や「一周」等という言葉それ自体に拘(こだわ)りはなかったが、CAPETOWNの看板が見えた時は「随分遠くまで来たんだなあ」と感慨深い気持ちになった。

 「8ヶ月半、東アフリカ」――王道ルートも有名宿も国際バスすらもあり、アフリカ内ではダントツに旅しやすい地域である。想定していたよりも随分時間がかかってしまったのは、僕の歩みが遅かったせいか、アフリカが想像以上に広かったせいか、その理由は定かではないが、結果としてそれなりに時間をかけ、モロッコに始まる10カ国を見てきた。

 見所が少ない、と言われることも多いアフリカ諸国放浪中、"自分と向き合う"時間だけは十分すぎるほどあった。紆余曲折熟孝の結果、憧れの地のひとつである「西・中央アフリカ」は見送ることに決めた。「おれが見たかったアフリカって何なんだろう」、旅中幾度と無く自分に問いかけた。8ヶ月旅して思うのは、「アフリカ」なんていうのはただの"言葉"だ、という当たり前かつ何を今更といったことだ。

 モロッコの果てしなく広がる砂漠も、エジプトに聳(そび)え立つピラミッドも、エチオピアの山に囲まれた教会群も、ケニアのサバンナも、タンザニアの5895mの山頂も、ザンジバルの白いビーチと青い海も、マラウィの湖に浮かぶ島も、ザンビアのザンベジ川も、ナミビアの大都会も、南アのお洒落なカフェも、全て「アフリカ」だ。それはただの言葉で、大陸の名前で、それだけなのだ。

 「アフリカ」の響きに魅せられたなどと大口を叩き日本を飛び出してみたが、なんのことはない、そこには一つ一つの国があり、一つ一つの生活があるだけだった。それに気づいた時、「西・中央アフリカこそ真のアフリカで、そこに行くことなしにアフリカは語れない」なんていう最早狂気染みた謎のプライドは消えていった。実際、出国前から「満足したら日本に帰ろう」と、そう決めていた。たったの8ヶ月で大きなキッカケを掴むことができたことには自分自身でも驚いているくらいで、予定よりも早くアフリカを発つ、という選択も予想外に腑に落ちた。

 アフリカから多くを学んだ今回の旅、その中でも自分自身にとって大きな「気づき」を2つ書き出してみることにする。


「アフリカで感じた『日々を営む悦び』」三原惇太郎さん写真.jpg

三原惇太郎
東京工業大学 数学科 ※現在コスタリカ滞在中


僕らの"日常"とは?!
The things you own end up owing you.
(お前、結局は自分の所有物に支配されてるぜ。)

 これは、僕の好きな映画に登場するお気に入りのフレーズだ。欲望が消費を呼び、消費が更なる消費を加速させている現代の日本。意識せずとも、物質至上主義は人々の心理の隅々にまで浸透している。

 海外セレブリティーを広告塔に起用した下着を身に着け、それを全自動化された洗濯機に放り込む。「体に良い」と謳われたサプリメントがあれば皆が喜んで飛びつくが、吉野家の牛肉がどういった屠殺過程を経て目の前の丼に盛りつけられているかは殆どの人が知らない。ネット通販でお洒落なインテリア家具を物色し、最新のヒット曲をワンクリックでダウンロードする。

 世の中をより住み良くすべく築き上げられてきたシステム、技術、生活文化。その恩恵にあずかる時代の人間として、先人達に対する感謝と尊敬の気持ちは忘れてはならない。しかし、この日常の物質至上主義は果たして本当に自分の心にフィットしているのだろうか。社会全体が今後かくあるべき姿、などという意味で語るにはあまりにスケールが大きい話だが、僕個人のこれからの生き方・ライフスタイルを検討していくにあたっては大変に重要な視点だと思っている。

 この視点は今回のギャップイヤーでケニア、タンザニア、マラウイなどアフリカ大陸を旅した経験から獲得したものであり、僕の中で新しい発見であった。そしてそれは、今までと同じように日本に住んで大学に通う生活、言わば「普通の日常」に暮らしていても気付くことのなかった発見であると確信している。


「喜び」より精神的に深い「悦び」
 アフリカでの生活は、物質至上主義的に言って実にレベルの低いものであった。市場へ出かけて行き、栄養不十分に育ったと思われる形の悪い野菜を買ってくる。それから自分で集めてきた薪木で火を起こし、食事を作る。どの種類の木が薪木に適しているのかをあれこれと試し、最も効率的な火の起こし方を自然と覚えた程だ。海があればウニを拾って来て食べたし、湖があれば竹竿で魚を釣って食べた。洗濯機は無いから、汚れた服はいつも手で洗う。煙草は自分で巻くし、髪の毛は自分で切る。シャワーは水。寒い日でもお湯は出ない。インターネット環境も無いわけではないけれど、使う頻度は稀だったし、家族へのメール等、必要最小限の利用だった。

 しかしそんな生活を続けているうちに、自分の内面にじわじわと芽生えてくる感情を覚えた。「日々を営む悦び」とでも言おうか、毎日を生きてゆくための行為一つ一つ全てが悦ばしいものに思えてきたのだ。「喜び」よりも「悦び」という表現の方がぴったり合っていると思う。精神的により深い「よろこび」だ。「ああ、生きている」という安らぎが心を満たし、日本にいた頃は折にふれて頭をもたげてきた「何か今ひとつ満たされない」欲求はすっかり消え失せた。しばしば「モノが無くても幸せ」などという類の文句を目に耳にするけれど、「モノが無いから幸せ」ということもあるのだなと思った。


帰国したら「自分のライフスタイル」を見直す!
 物質至上主義社会に生きる人々は、日々繰り返される消費生活によってこの「悦び」を麻痺させられている。高価なブランド物に身を包む喜びも、テクノロジーに囲まれて生活をスマートにスピードアップさせる喜びも、フェイクだ。消費者は、それと気付かぬうちに「消費者的ライフスタイル」に騙され、すかされ、縛られている。ほとんど強迫観念的と言えるかもしれないこの束縛から少しだけ自由になれた気がする今、日本に帰ってからの自分のライフスタイルを一度真剣に考え直そうと思う。その必要性すら感じている。

"I trip to search something and go back home to find it."
(私は何かを探しに旅に出て、家に帰ってそれを見つけるのだ)

 アフリカの安宿に泊まった時、部屋の壁に見つけた落書きだ。日本に帰ってからの生活の中で「日々を営む悦び」を発見してゆくことがこの旅の最終目的であると思っているし、それが今から楽しみで仕方ない。本当の意味で、豊かな人生。アフリカでの旅は、そのきっかけを与えてくれた。

 スキルアップの為、将来のキャリアのため。ギャップイヤーを選択する人は明確な目的・ビジョンを持っていることが多いと思う。しかし僕は、そうでない人たちにも是非ギャップイヤーをおすすめしたい。日本とはまるで違った環境に身を置いて「search something」する、ただそれだけのことを目的にギャップイヤーを選択してみるのもありだと思う。間違いなく「ただそれだけのこと」では終わらない。この広い世界には、生き方そのものを根本から考え直させられるような経験がたくさん待っている。

プロフィール:
三原惇太郎
東京工業大学 数学科 
facebook:juntaro mihara
twitter:andfool
blog:http://cool-and-fool.blogspot.mx/

長谷部さん写真fundoshi.jpg
長谷部和希
武蔵大学社会学部メディア社会学科3年


僕はどこにでもいる"普通"の人間です!
 僕は今までいろんな国でふんどし姿になってきました。これを聞いて読者の皆様は相当な変人に思ったかもしれませんが、僕はヌーディストでもゲイでもありません。特に取り柄もない普通の人間です。では何故僕が海外でふんどしになるのか。それをエピソードと共に簡単に説明したいと思います。


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