代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

「ギャップイヤーに志は必要ない。(あった方がいいけど)」 北浦さん「写真.jpeg

北浦ようじ@海外旅行中


これは僕と同じ学生に読んでもらいたいと思い、書きました。


 僕は、特に「ギャップイヤー」という言葉を意識せず、というよりほぼ知らないと同然のように、1年間休学し、海外を放浪しています。そうです、現在大流行の世界一周です。格好良く言えば、旅人。特に大きなテーマを持たずに、ただ「綺麗な景色を見たり、日本ではできない良い経験をしたい。」という理由でこれを決めました。ここで言うテーマとは「海外を何に沿って放浪するか」という事です。例えば、世界中の料理を勉強するとか、ボランティア活動して周るとか、起業家志望の人は起業家に会って周るという人も多いです。

 しかし僕は特にありません。もちろん、放浪に何かテーマはあったことに越したことないですが、無理にテーマを決めてそれに振り回されてるようでは本末転倒です。そのテーマの重要性が相対的に「旅」そのものより劣るのなら、テーマを持たない方が吉かもしれません。


「人生の"軸"を作り出すギャップイヤー」小泉さん写真.jpg


小泉恵里奈
(立教大学社会学部4年休学中、現在ホーチミンでインターン中)


はじめに
「このまま流されたくはない」

 そう思って決意したギャップイヤー。私は、ただ反抗心が旺盛で、ちょっと変わっているのかもしれない。確かに大学3年生の秋、周りが「就職活動」を始める中、私は「海外」についてこれでもかってほど、熱中していた。今までの人生の中、初めてレールから外れる決意をした。

「世界一周経験のない僕が、世界一周イベントを開催する理由」大竹さん写真.jpg


大竹啓司
東京農業大学国際食料情報学部国際バイオビジネス学科3年


僕は、実は世界一周したことがありません! 
 しかし、去年、僕は「世界一周イベント」を開きました。そして今年も開きます。
きっかけは去年の春。大学での何気ない会話から始まりました。先輩と海外旅行の話をしていた時に、"うちの大学で休学して世界一周してる人とかいないですよね?"という素朴な疑問を投げかけたところ、"いるよ!" という予想外な返事が来た。そして、ちょうどその先輩が世界一周から帰ってきたところだったので、翌週紹介してもらえることになりました。

 実際に会って話してみると、驚きや知らなかったことばかりで、ワクワクして、とにかく楽しかった。

 それまであまり海外に関心がなかった僕が、初めてもっといろんな世界を見てみたい思った瞬間だったと思う。それと同時に"この話を聞きたい人は、他にもたくさんいるのではないか?"
と思った。

 そこで自分とその先輩とその先輩の友達の一人で世界一周した先輩の計3人で、大学で「世界一周のイベントを開こう!」という話になりました。


「弱さとギャップイヤー~弱すぎるからこそ得られるものもある」


なむ@numu_86

 ギャップイヤーという言葉がある。

 人生の寄り道、みたいな意味で、一旦レールから降り、そこで非日常的な経験を積む。そこで得たものを日常に持ち帰り、その後の人生に活かす。といった感じ。若者や学生を対象にした言葉で、具体的には、大学生が休学して世界一周やボランティアに取り組むことを、意味するようだ。


「卒業後のギャップイヤー~自転車で日本一周中!」0630原田一平さん写真.JPG


原田一平(はらだいっぺい)
下関市立大学 2012年卒業


 2013年6月17日から、僕は自転車で日本一周の旅をしています。
スタートは地元、兵庫県神戸市。まだスタートして2週間しか経過していませんが、すでにたくさんの出会いに恵まれています。

 2012年3月に大学を卒業しているのに、2013年の6月から旅に出ている。この時点でお気づきの方もいると思いますが、僕はまだ就職していません。

 在学時はある程度就職活動をしていましたが、関西または東京辺りで就職を希望しており、大学が山口県であったため、移動にあまりにも費用と時間もかかるし面倒で、ちゃんとまともな就職活動を行っていませんでした。自分が何をしたいのか、どんなことをしたいのかもはっきりしておらず、ただ福利厚生がいいから大手、ただ服が好きだから繊維関係、ただ地元が好きだから神戸の会社、などただなんとなく受けていました。

 卒業が迫っても、自分が受けたいと思った会社しか受けず、"ブラック"と呼ばれるような会社は避け、手当たり次第に受けるようなことはしませんでした。

 大学卒業直後の4月、さすがにこれから先どうしようかと一週間ほどは悩みましたが、卒業後に受けた会社も一社のみ、ここでダメなら働いていない今だからこそできることに挑戦しようと考え、就職活動自体をここで停止しました。
 「卒業後3年以内は新卒と扱う」企業が増えていることを利用した、「卒業後のギャップイヤー」です。

 卒業1年目は、アルバイトをしては小さな旅を繰り返していました。でも、どうせならやっぱりもっとおもしろいことがしたいと思い「自転車日本一周」をすることにしました。昨年7月、しっかりお金をためてから「自転車日本一周」に出るのではスタートが冬になってしまう。9月は諸事情で千葉に住む機会があったので、「自転車日本一周」に向けて本格的にお金を貯められるのは秋からでした。というわけで、僕は今年の春から旅立とうと、秋から本格的に貯金をするためにスキー場に住み込みでの「リゾートバイト」を始めました。 

 いろんな地域から働きに集まってくる仲間とも知り合え、家賃も食費も光熱費も無料で、一瞬でお金が溜まることもあり、旅が好きな方やまとまったお金が必要な方にはオススメです。実際住み込み先の周りにはお金を使う場所もないので、自販機でジュースを買うくらいしか本当にお金を使いません。

 僕が「自転車日本一周」をしようと思った根本的な理由は「やってみたいから」「おもしろそうだから」です。旅行が好きな人が旅行に行く理由が「行ってみたいから」「見てみたいから」という感じの理由になるのと同じような感覚だと思っています。詳しくはブログの「日本一周をする10の理由」という記事に書いてあるので、また見ていただけたら嬉しく思います。

「若い時はお金がない」
「就職してしまうと時間がない」
「定年後は体力がない」

 この中で自分でなんとかやりくりすることができるのは「若い時のお金」だと思います。今後の人生の選択肢を増やすためにもやっぱりできるだけ若いうちに、自分のやってみたいことにたくさん挑戦してみるべきだとも考えました。
 「卒業後のギャップイヤー」という考え方は、卒業して「学生」や「新卒」という大きな特権や肩書きはなくなってしまいますが「在学中の休学2年」「卒業後のギャップイヤー2年」も同じ2年間です。僕は公立大学ですが、私立大学の場合は、休学にもお金がかかるので、ギャップイヤーをするなら卒業後のギャップイヤーのほうがお金のかからない考え方だとも言えます。

 休学すらまだまだ理解されにくい日本の社会で、大学を卒業してしまったあとのギャップイヤーはさらに理解されにくいと思いますが、生き方もグローバル化、多様化が進んでいるので、もっともっと浸透してほしいものです。
最後に、僕は現在「自転車日本一周中」の身です。皆さんとどこかで出会えたときは、どうかよろしくお願いします!

プロフィール:
原田一平(はらだいっぺい)
下関市立大学 2012年卒業
ブログ One - 自転車日本一周:http://ippei11.blog.fc2.com/
twitter:@ippei11
どなたでも気軽にフォローしてください!

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