代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

写真:日阪さん.jpg「21歳で起業したジブン
~フィリピンのストリート・チルドレンに学んだこと」

日坂大起(ひさか だいき)
(関西学院大学 社会学部4回生)
学生コンサルティング事業Business Under Kidding 代表


初めに~人と人が繋がり新たな価値が生まれることが自分のミッション
 私は現在学生の傍ら(休学予定)、様々な仕事をしています。
職務内容としてはwebデザインや集客コンサルティング、イベントコンサルティングと一括りにはできないことを取り扱っていますが、自分自身の中では「人と人が繋がり新たな価値が生まれること」をミッションとして業務を遂行しております。

高校時代のジブン
 起業したいという漠然とした夢を描き始めたのは高校時代に所属していたNPOでの活動でした。その団体では国際貢献の活動で、フィリピンのストリートチルドレン支援をおこなっていました。現地に行く機会が3度あり、その度に胸に残るのは、貧困の中、人と人とのつながりの中で生活している子供たちでした。身寄りもなくお金も家もない子供たちが、助け合い生活している実情を知り、人の繋がりの凄さを体感しました。
 この頃から人の繋がりによる価値の創造に対して興味を持ち始め、何か行動に繋げたいと考えていました。

「世界の200人の高校生に打ちのめされた屈辱が、きっと大きな糧になるだろう!」56永嶋知紘221735_1029551784000_4756617_n.jpg


永嶋 知紘
国際基督教大学3年


米国で経験した挫折と屈辱~世界で通じない!!
 「何もできない」「議論に参加できない」・・・・
 人生で初めて味わった挫折は4年前の高校2年の時、アメリカにおいてだった。僕は"Future World Leaders Summit"に参加した。それは、世界から200人の高校生が集まり地球規模の課題について討論し合う大会だった。日本人唯一の男子高校生として参加した僕は、世界の優秀な高校生が英語で交わす議論についていくことができなかった。何を言っているかまずわからない、何を喋ればよいのかも整理できない、焦りと反省ばかり感じていた一週間だった。

 英語の能力はもちろんのこと、積極性や行動力、論理力などあらゆる面で、それまでいかに自分が未熟であったかを思い知った。せっかく与えてもらったチャンスだったのに、僕は見事に台無しにしてしまった。日本の、奈良という小さな街に住んでいた僕はアメリカという広大な大地で世界の同世代を相手にしたことで、世界の大きさと同時に自分のちっぽけさと弱さをしっかりと確認した。これが、今の僕の原体験だ。


「1年間の議員秘書インターンで思ったこと~政治に関心持とう!」栗原さん 掲載画像.jpgのサムネール画像のサムネール画像

栗原宏平
関西学院大学商学部4回卒業


僕が経験したこと
 僕はご縁があり、地方政治事務所でお仕事を1年させていただきました。もともと政治に興味があったわけではないのですが、自分の持っている問題意識である「教育」に関して、システム(法律)の面で携われると思い、お仕事をさせていただいていました。事務所といっても、スタッフは僕と議員の二人での活動で、足りない部分のお手伝いをするという形でした。


緊張感ある"真剣勝負"の人間関係の存在
 事務所でお仕事していると、たくさんの方にお会いする機会があります。他党の政治家の方、警察の方、それから苦情を言ってくる方。そして、支援して下さるという方。活字ゆえ事例は載せにくいですが、そこには匕首(あいくち)をつき合わせるような緊張感ある"真剣勝負"の人間関係があったと思います。信じ通すことの難しさ、これは政治という現場に入って初めて感じ、そして皆さんにお伝えしたいことでもあります。


自分たちが生きている今
 僕たちが生きている今は、とても素晴らしい社会だと思います。食べることにはほとんど苦労することはないですし、寝るところだって探せばなんとかなる。いざとなれば生活を国に守ってもらうことだってできる。でもこれは"今"の話です。僕たちの世代が10年後、20年後になったらどうでしょう。将来の子供たちはどうなるのでしょうか。今が幸せなのは素晴らしいですが、今後の社会ははたして本当に幸せでいられるのでしょうか?


世代間の"縦"の関係
 世代間の"縦"の関係-----これは僕がこれから一番大事にしていくべき関係だと思っています。グローバルという言葉が世間で広がってから、同世代め"横"の世界に出ていく人たちが多くなったと感じています。それは本当に素晴らしいことで、今まで見ることの出来なかった世界と触れ合い、学んでいける環境になってきているのではないかと思います。ただ、それと引き換えに「あきらめてしまったのかもしれない」と思うことがあります。それは日本の世代間を含めた"縦"の関係、今、社会の様々なところで起きていることを知るということです。「昔はそんなに"縦"の関係はいらなかったよ」、という大人の人がいます。そうでしょう、その時代は日本社会全体が素晴らしい方向に向かっていき、幸せな未来、今日の社会を展望できた時代です。ここで何が言いたいかというと、昔と今では環境や条件が違うのではいうことです。

 
"知りたくない真実"こそ知るべきで、政治に関心持とう!
 日本の社会の中には知りたくないことはたくさんあります。例えば年金問題。「もらえないんでしょ」。今はその一言で解決できるかもしれませんが、「もらう立場」になった時はどうでしょうか?そして教育。「今のままではだめだよねえ」という人がいますが、何がダメなのだろう?そういった今まで放置し諦めてきてしまっていた真実、事実としっかり向き合うことがこれからの時代、必要になってくるのではないでしょうか。特に学生という自由な期間、自分の中で、また社会の中にあるテーマに関して、全力でぶつかって問題解決に向けてチャレンジすること、これこそどんな言語より、学問より、会社より、自分にとってはかけがえのない糧(かて)になるのではないでしょうか。特に政治という分野は多様な社会問題の中でもとりわけ大きな存在なので、関心を持っていただけると嬉しいです。それが大学を卒業するにあたり、僕が今伝えたいことです。


プロフィール
栗原宏平
Twitter:kuriharan
Facebook:kouhei kurihara

  

今井紀明さん写真.jpg「商社辞めて、教育系NPO立ち上げのなぜ」 


今井 紀明
特定非営利活動法人D×P(今年6月法人格認可予定) 共同代表

商社マンから教育系NPO立ち上げへの挑戦
「なんで食肉原料トレーダーから教育に携わるNPOの立ち上げなの?」
 今月退職する会社で仕事の引き継ぎのための挨拶のときに驚いた表情で言葉を発した御客様。「いや、僕も自分で驚きなんですけど、信念持ってやっているんですよ」と僕は語っていた。

鎌倉幸子さん写真.jpg「私のカンボジアとの出会いは米国留学からだった」

鎌倉幸子
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)
広報課長兼岩手事務所図書館事業スーパーバイザー

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